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韓国は米国から中国側にどんどん傾いています。ほとんど中国に従います

2015年10月31日 | 外交

韓国は米国から中国側にどんどん傾いています。中国と
米国の要求が異なる時には、ほとんど中国に従います


2015年10月31日 土曜日

「南シナ海」が揺らす米韓同盟 木村幹教授と韓国の「右往左往」を読む(2) 10月30日 鈴置高史

洞ヶ峠の韓国

「南シナ海」で米中の緊張が高まりました。

鈴置:中国の軍事基地化は許さない――と、米国は行動に出ました。10月27日、中国が暗礁を埋め立て、滑走路を作っている南シナ海の人工島周辺の12カイリ内に米国は駆逐艦を進入させました。米国は今後もこのパトロールを実施する方針です。

 中国は、そこは領海であるとして反発しており、軍事的な衝突が起きる可能性もあります。韓国がいつまで米中間で二股外交を続けられるのか、注目を集めることにもなりました。

 日本とフィリピンは米国を断固支持する姿勢を明らかにしました。しかし、韓国政府は「米中どっちつかず」の姿勢を見せたに過ぎません。

 中央日報の「青瓦台『南シナ海の紛争、国際規範に沿って平和的解決を』」(10月28日、日本語版)によると、10月28日になって匿名の政府高官が以下のように語りました。韓国各紙によると、記者の質問に応える形でした。

  • この地域での紛争は国際的に確立された規範により平和的に解決されるべきだ。
  • 南シナ海地域の平和と安定に影響を及ぼすいかなる行動も自制することを(韓国は)国際会議などのあらゆる機会を通じて強く求めてきた。
  • 南シナ海地域は韓国の輸出物流量の30%、輸入エネルギーの90%が通過する重要な海上交通路で、我々の利害関係が大きい地域だ。

 「平和と安定に影響を及ぼすいかなる行動も自制すべきだ」という部分は、南シナ海を軍事基地化する中国だけではなく、そこに駆逐艦を送った米国も悪い、と読める仕掛けになっています。要は洞ヶ峠を決め込んだのです。

「現実が間違っている」

木村:韓国からすれば「現実が間違っている」と叫びたいところでしょう。朴槿恵政権は「米中は対立しない」との前提で外交政策を組み立ててきたからです。

 韓国の安全保障を最も左右する北朝鮮問題では、米中の利害は「北朝鮮の暴発を防ぐ」ことで一致している。世界の他の地域でも、米中は「G2」として協調しながら問題を解決する――ことに、韓国ではなっていました。

 米国や中国でさえあまり使われない、米中協調を示唆する「G2」という単語が韓国では頻繁に使われるのも、それを示しています。

 ところがこの前提に反し、南シナ海の問題をめぐって、米中が厳しく対立し始めた。韓国は頭を抱えている状態です。

鈴置:韓国の中国傾斜を疑う米国は予め「南シナ海の踏み絵」を突きつけていました。10月16日、米韓首脳会談後の共同会見でオバマ大統領は「韓国が中国側でないというなら、中国の無法を批判しろ」との趣旨で発言したのです。

 「米韓同盟は盤石だ」とのお墨付きを貰いに来た朴槿恵(パク・クンヘ)大統領目の前で、です(「蟻地獄の中でもがく韓国」参照)。

 「Remarks by President Obama and President Park of the Republic of Korea in Joint Press Conference」(10月16日、英語)の該当部分を翻訳します。

  • 朴大統領にも伝えたのだが、1つだけ、中国に言い続けねばならぬことがある。それは中国が国際的な規範とルールに従うことだ。もし中国がそうしない時には、韓国が我々と同様にしっかりと声を上げて批判することを望む。
  • なぜなら、米韓両国は第2次世界大戦の後から続いてきた国際的な規範とルールに恩恵を被ってきたからだ。
  • 我々はそのルールが守られなかったり、あるいはどこかの国が大きいからと言って有利になるのを望まない。それは韓国を含む、どの国にとっても良いことではない。

 地域は特定しませんでしたが批判の対象が、タイミングから見て、南シナ海であることは疑う余地がありません。

3塁側に座る韓国

木村:野球の試合に例えれば「おまえ、3塁側――敵側に座るつもりか」と米国は怒った形です。

鈴置: 10月19日、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は国会答弁で「オバマ大統領の会見では『南シナ海』の『南』の字も出なかった」「(オバマ大統領から踏み絵を迫られたというのは)一部メディアの誤解だ」と述べました。

 「南シナ海への米駆逐艦進入」に先立ち、米国の踏み絵に対しては徹底的にとぼける作戦に出ることを韓国政府は決めていたのです。韓国世論も、この「米国側には立たない」姿勢を大筋で支持すると思われます。

木村:そうでしょうね。韓国には中国とは準・同盟国になった雰囲気がありますから。9月3日の天安門の軍事パレードの中継を、YTNという韓国のニュース専用チャンネルで見ていて驚きました。

 中国のミサイル部隊が天安門広場を行進すると、司会者と解説者が「これはグアムまで届きます」「米国の空母を攻撃するミサイルです」などと、他人事のように語り合ったのです。

 天安門の上空を中国製の空中給油機などが飛ぶと「なかなか性能がいいものです。我が国も導入を検討したらいい」といった会話にさえなりました。韓国人はもう「中国に攻撃される自分」の姿さえ想像しにくくなっているのです。

二股外交は限界だ

鈴置:ただ、一部メディアからは「二股外交は限界に達した。我々はいったい、どうすればいいのか!」との悲鳴が上がっています。

 保守系紙ながら朴槿恵政権に厳しい東亜日報は10月21日、社説「『南シナ海は誤って解釈』と尹炳世長官、メディアは馬鹿というのか」を掲載しました。結論部分は以下です。

  • 韓国は中国の顔色を見てTPP(環太平洋経済連携協定)への参加の機会を逃した。それに続き、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題でも「戦略的曖昧性」を駆使する。だから米国で「韓国の安保ただ乗り論」が出てくるのだ。
  • 尹長官は真実を覆い隠し、朴大統領に対しても「(二股外交により米中双方から大事にされているとの)外交祝福論」の大風呂敷を広げたのかもしれない。
  • 戦略的利害が異なる米中間で実際に衝突が起きた場合、韓国は絶体絶命の選択を迫られるかもしれない。外交部が洗練された国家戦略を練るどころか大統領を欺き、メディアを非難する国が危機に陥らないか懸念する。

 韓国は米国から中国側にどんどん傾いています。中国と米国の要求が異なる時には、ほとんど中国に従います(「米中星取表」参照)。(後略)



(私のコメント)

韓国には、私のような「天才的戦略家」がおらず、二股外交を繰り返しては大国に国土を蹂躙される事を繰り返して来た。なぜ判断を誤るかと言うと歴史の史実を捻じ曲げて、正確な状況判断が出来なくなってしまうのだ。

敵を知らず己を知らないと100戦100敗を繰り返す。敵を知り己を知っていれば100戦100勝が出来るのであり、大国に挟まれた小国こそ情報分析には「天才的戦略家」を養成しなければなりません。50年先から100年先までを見通すことが出来る人材はめったにいないでしょう。

キッシンジャーやブレジンスキーですら、中国の正体が分かっておらず現在の中国の外交姿勢を嘆いています。アメリカのシンクタンクも中国のマネーに犯されて多額の投資を中国に投下してきました。中国が豊かになれば民主化が進むと「おめでたい」分析をしてきました。

親中派のオバマ大統領も、ようやく重たい腰を上げましたが、中国の出方を探っているのだろう。中国はイギリスやドイツを取り込んで分断を図っていますが、中国の札束外交が出来るうちだけだ。それだけのカネがあるのなら国内の為に使えばと思うのですが、いずれ国内で大反乱が起きるだろう。

2009年に「あと5年で中国が世界を制覇する」と本を出した学者がいますが、アメリカが出した一隻の駆逐艦に中国は手も足も出せない。このような分析が出来ないような学者の本を読んでもお金の無駄だ。おそらく中国に買収されたアメリカのシンクタンクのレポートを信じ込んでいたのでしょうが、アメリカ人は中国人の正体を知りません。

アメリカ人は漢字が読めないから、英語のできる中国人から情報を仕入れますから中国の分析を間違える。アラビア語のできるアメリカ人がいないから英語のできるイスラエル人から情報を仕入れるから中東の泥沼にはまってしまった。現地のCIAから情報を上げてもアメリカ大統領には届かない。

韓国にも情報部がありますが、大統領が暴走してしまえばどうする事も出来ない。韓国も新聞も国民が喜ぶ反日記事ばかり載せる。もちろん韓国にも国際情勢が分かっている人もいるのですが、パククネ大統領は、感情的になってしまうと正確な情報が耳に入らなくなってしまう。

韓国の基本認識としては、アメリカや日本の支援なしには韓国は成り立たない。しかし韓国はアメリカの同盟国であるにもかかわらずアメリカの言う事を聞かずに中国の言いなりになってしまった。オバマ大統領もパククネ大統領がいる傍で「アメリカの言う事を聞け」と言ったのに、パククネ大統領は無言で無視した。

近代における韓国の歴史は迷走の歴史であり、事大主義外交は大国の覇権争いに翻弄されてしまう。韓国の歴史教科書では漢の武帝に楽浪郡を置かれた事すらも教えられておらず、中国の冊封体制下に入った事も教えられていない。日清戦争で中国の冊封体制から独立しても事大主義は変わらず独立自尊の意識が薄かった。

大韓帝国も大国の覇権争いの渦に巻き込まれて、高宗はロシア大使館に逃げ込んでしまった。外国勢力に頼りすぎてかえって国内を混乱させてしまった。パククネ大統領も中国に頼りすぎて韓国を危うくしている。アメリカも呆れて在韓米軍を引き揚げて行くだろう。そうなれば中国の思うつぼだ。

南シナ海の問題についても韓国はおとぼけ戦術でアメリカの言う事は聞かないようだ。それがどのような結果をもたらすか韓国人は分かっているのだろうか? 韓国は今頃になって外貨のスワップ協定を持ち出してきていますが、打ち切ったのは韓国なのにまだ半年しか経っていない。韓国人は感情的になると支離滅裂になり訳が分からなくなる。


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