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アメリカが総理の靖国参拝が嫌いなのは、自分の国のレジデマシーを疑われてしまうからでしょう。清谷信一

2013年12月31日 | 歴史

アメリカが総理の靖国参拝が嫌いなのは、自分の国のレジデマシーを疑われてしまう
からでしょう。そうでないとアメリカ人というアイデンティティが崩壊してしまうからです。


2013年12月31日 火曜日

アメリカが総理の靖国参拝が嫌いな訳 12月30日 清谷信一

アメリカが総理の靖国参拝が嫌いなのは、自分の国のレジデマシーを疑われてしまうからでしょう。

 日本にしろ英仏にしろ神話は遠い昔のお話です。ある意味お伽話の世界です。
 当時アコギなことをやったでしょうが、それらは神話ですから、で済まされてしまう。

 ところがアメリカは300年も立っていませんから建国以来の悪さは隠しようがないわけです。
 インディアンを殺し犯し、土地を奪い、メキシコの土地を奪い、米西戦争では因縁をふっかけ戦争を起し、独立を約束したフィリピンでそれを反故にし、独立派を拷問して殺しまくり、戦略爆撃で、民間人を虐殺し、あまつさえ原爆を落とし、ベトナム戦争では枯葉剤という化学兵器を使用し、パナマに侵攻して国家元首を誘拐し、中南米の独裁者を支援してきたなんぞというのは、歴史的なスパンでいえば、「つい最近」で一括りにされるタームです。


 ですから先の戦争も「ファシズムと民主主義の戦い」というフィクションを維持ししたわけです。ところがその民主主義=正義は戦略爆撃で民間人を殺しまくり、アパルトヘイト時代のい南アも真っ青の人種差別国家だったわけです。黒人兵はライフルをもたさず、コックとか砲兵のでも弾運びです。末期になって黒人の戦闘機部隊ができました、これは例外です。
 それは黒人が鉄砲の撃ち方を覚えると、自分たちの身が危ないからです。

 戦後になっても黒人、有色人種は銀行の口座も作れませんでした。アパルトヘイト時代の南アよりも差別的です。なんとか差別がなくなったのは80年代ぐらいからでしょう。
 南アは94年に黒人大統領が誕生しましたが、米国はオバマが最初です。

 
 それでも自分たちは民主主義=正義と自称しなければいけない。そうでないとアメリカ人というアイデンティティが崩壊してしまうからです。だから世界中でサダム・フセインやれノリエガ将軍やら悪いやつ(バッドガイ)を攻撃する。攻撃する自分たちはいいもの(グッドガイ)という理屈です。アメリカがしょっちゅう戦争しているのはこの偏執狂的な国民性のためでしょう。


 ですから、第二次大戦に関してもあの戦争は正しかった、ということにちょっとでもオブジェクションが感じられる発言に対しては神経質になるわけです。
 「戦後レジームからの脱却」なんてとんでもない話、なのでしょう。

 アメリカ人が一番嫌うのは自分たちがアンフェアと言われることです。
 ところが実際にはアンフェアなことを山ほどやってきた。だけどそれは「無いこと」になっている。だからアメリカのレジでマシーを疑うことを許さないわけです。


 ぼくは個人的にA級戦犯合祀は問題だと思います。勿論東京裁判は茶番ですし、本来無罪の人間が多数有罪にされています。ですから、これを認めるつもりはありません。
 あれが文明的な裁判であればブッシュもオバマも最近の戦争の戦争犯罪を裁く法定で被告席にすわるべきです。で縛り首か銃殺ですよ。

 靖国神社は戦死した人間と、負ける戦争を始めた人間は分けるべきでしょう。「生きて虜囚の辱めをうけず」といってい捕虜になるなら死ね、と言っていた連中が自分たちは虜囚になって生きながらえたわけです。これを是とできません。

 戦前の戦争も自衛の戦争と呼べるものと、軍部の都合でやった戦争に分けられるでしょう。日華事変なんぞ不要な戦争でした。陸海軍上層部は自分たちの予算が増えるから楽しかったでしょうが、現場の兵隊はたまったものじゃありません。またダラダラと戦争してイタズラに国力を浪費しました。
 第二次大戦も現実を分析することなく、内向きの社内政治の論理で、当事者意識が希薄なのに開戦しちゃったわけです。石油の備蓄なんぞもいい加減に勘定しておりました。

 ぼくはA級戦犯の合祀には反対ですが、だからと行って安倍首相が参拝してはいけないとも思いません。合祀の是非の結論がでるまで参拝するなと主張する「識者」と称するのがいますが、これは暴論です。
 これは国内問題です。外国にとやかく言われる話ではない。

 それに文句があるならばアーリントンから人種差別主義者と戦争犯罪者を完全に排除してから言って欲しいものです。

 それからドイツがあれこれ言っていますが、あれも言いがかりです。自分たちがナチで味噌をつけたから、そのいいのがれに使っているだけです。彼らの主張はアレはナチがやったことでドイツ人がやったことではないとなっています。
 ですからヒットラーの山荘とか当時の「遺物」は更地にしています。あれは無かったことにしようと。

 ユダヤ人の件も本当に反省しているのかどうか。ネオナチは多いし、人種差別も多いです。ぼくが欧州で一番人種差別にあうのはドイツです。

 
 てなわけで、外国様がと騒ぐのはあまりにナイーブですよ。

 高々20~30年ぐらいまで、日本人は生魚を食べるから野蛮だとよく言われていいました。欧米の「常識」では火を通さないのは「料理」じゃないというイメージがあったからです(でも、お前ら生牡蠣やらタルタルステーキは喰うよな?)。
 外国から野蛮と批判されたらといって刺し身や寿司を食べるのを止めましたか?


 実際に海外に行ってご覧なさい。
 アメリカ人がどれほど嫌わているか。アラブにしろアジアにしろアフリカにしろ。
 対して日本の評判はいいですよ。


  日本はこんなに素晴らしいのだと過剰に宣伝する選民主義プンプンの内弁慶的なプロパガンダを聞いて日本は常に正しいと、自己陶酔することは問題ですが、ちょっと悪口言われて位で右顧左眄する必要はありません。
 国際社会と付き合うのに一番必要なのは語学ではなく、面の皮の厚さと度胸です。



(私のコメント)

日本の総理大臣が靖国神社を参拝すると連合国である米中露英仏韓北と言った国々が大騒ぎするのは、自分たちの国の政治的正当性や存在価値がいい加減であることがばれてしまうからでしょう。日本と言う国が戦争犯罪国家であり、そのような犯罪を懲罰したことで自国の正当性を主張しているからだ。

しかし日本の首相の靖国参拝を批判している国々が後ろめたいことを全くしていないという事は無く、戦争犯罪を犯しているのですが、戦争自体は外交の一手段であり正義か正義でないかは時代が経たないと判断できない。アメリカでは1950年代頃まで黒人を丸焼きにして女子供までもが楽しんでいました。

第二次世界大戦中も黒人兵は銃は持たせられずに、炊事や輸送任務などしか与えられていなかった。黒人奴隷が銃を持ったら自分たちが殺されてしまうからです。日本はそのような国と戦争をして、アジアを植民地から解放して、人種差別を国際連盟などで主張してきましたがアメリカがそれを葬ってしまった。

大東亜戦争は戦闘は終わりましたが、思想戦や言論戦は終わってはおらず、インターネットの時代になってようやく日本国民は連合国諸国に反論をし始めた。アメリカ大使館のフェイスブックにも抗議のコメントが殺到して炎上中ですが、アメリカ大使館側はまだ反論のコメントは出していない。

東京裁判が正しいのならば、東條英機や広田弘毅などの処刑は正しかったと反論すべきだ。本来ならば日本国民が戦争犯罪人を探し出して処分すべきなのでしょうが、戦争を煽った朝日新聞などが処分の対象にならなければならない。しかし朝日新聞などはGHQなどと一緒になって東京裁判史観の旗振り役になっている。

「株式日記」では米内光政や山本五十六の戦争に拡大させた事を告発していますが、確かに三国同盟に反対はしても、米内は日中戦争を始めた張本人であり、山本はしなくてもいい真珠湾攻撃をして日本を敗戦に導いた。米内は日中戦争開始時の海軍大臣なのだから東京裁判のA級戦犯になってもおかしくない人物ですが、終戦工作を遅らせたのも米内だ。

大本営は不拡大方針を取っていましたが、軍の統制がつかずに拡大させた軍部にも責任はありますが、新聞に煽られた強硬な国民世論に一番の責任がある。もし「中国から兵を引くべきだ」と言ったら当時の国民は「非国民」と呼んで非難しただろう。当時は鉄も石油もアメリカから輸入していたからアメリカと戦争できるわけがない。

この時点で日本が悲劇的な結末を迎えるのは自明の事となりましたが、当時において戦争反対を主張する国民がほとんどいなかったという事も検証の対象にしなければなりません。軍部が勝てる見込みは無いというのに戦争に踏み切ったのは愚かとしか言えませんが、だれが一番の責任があるのだろうか?

戦争に突入したターニングポイントは仏印進駐ですが、近衛文麿首相の判断がルビコンの川を渡った事になった。それは先日もNHK特番でやっていましたが、当時のワシントンの海軍情報武官は仏印進駐すれば戦争になると警告していた。このような海外からの情報をはねつけてしまうほどの判断は誰がしたのか分からない。

日本では大事な会議録ほど残していないのは責任追及を恐れたためだろう。御前会議の発言なども断片的な事しか分からない。だから原因の追及資料が無いから本当の原因追及のしようがない。東京裁判の証言でも一回しか許されていないから本人たちの真意がよく分からない。巣鴨に収監中でも回顧録でも書いていてくれればと思うのですが、わずかな資料しかない。

靖国神社にA級戦犯が合祀されたという事が今日の靖国参拝騒動の原因ですが、確かに政府の高官であり軍部の首脳でしたが、東條英機も止めようとしても止められないほど戦争への意志が固くなってしまった。おそらく血気にはやる青年将校たちに一番の責任があるのでしょうが、多くが戦後口を噤んでしまって責任を逃れた。

日本が無謀な戦争に走ったのは、結局は誰が責任者かわからない無責任体制に問題があるのであり、憲法上は天皇に一番の責任がある。しかし東條英機が身代わりになる形で天皇の戦争責任は逃れた。だからこそ天皇こそA級戦犯が祀られた靖国神社に行幸されなければならないはずですが、天皇陛下が靖国に行かない事で一番悲しんでいるには身代わりに死んでいったA級戦犯たちだろう。

天皇陛下が中国から兵を引けと命令すれば戦争は防げた。226事件を収めた時のような決断があればできたはずだ。その命令に逆らえば首相は不敬罪に問われて職を辞さなければならなかった。しかしその辺の事情は天皇は一切語らず亡くなられたので一切わからない。このように歴史を検証しようとしても重要な事ほどわからないから、壁に突き当たってしまう。

思想戦、言論戦を戦う上においては、自国の立場を説明しなければなりませんが、当事者の意図が分からなければ説明のしようがない。このままでは日本はいつまでも東京裁判の不当性を証明する事が出来ませんが、敗軍の将ほど多くを語って間違いの繰り返しを防がなければなりません。

歴史的に見て、間違いの根本は日本の朝鮮半島の支配であり、ロシアや中国の支配下になっても朝鮮半島は放置すべきだった。アメリカの韓国支配も間違いであったと将来気が付くだろう。地政学的に地続きの中国やロシアとでは争っても勝てないからだ。韓国が中国に接近するのは歴史的に見ても韓国は中国の一部になる事は避けられない。

韓国を守るためにアメリカや日本は力を貸すべきではなく、韓国自身に決めさせればいい。結果的に韓国を見捨てる事になりますが、後背地の無い韓国では北朝鮮や中国が攻めてきたらアメリカ軍でも止められないだろう。明治初期の征韓論も挑発によるものですが、朝鮮半島は放置すべきであり日本は関与すべきではない。だからパククネが何を言おうが相手にしない事だ。

現在のアメリカは韓国を抱えて戦前の日本と同じ状況に立たされていますが、北朝鮮や中国からの挑発に常にさらされることになる。オバマにとっては日本よりも韓国の方が大切なようですが、韓国問題はオバマに任せて日本は関与しない方がいい。アメリカは結局は韓国に裏切られていた目に遭うだろう。その点では韓国とイスラエルは状況はよく似ている。

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