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「頭」を上位に置いて独裁者のごとく従わせることは、劣等な「頭」が高等な「心=身体」を仕切ることになる

2018年03月02日 | その他

かなり性能の悪いコンピューターに過ぎない「頭」を上位に置いて独裁者の
ごとく従わせることは、劣等な「頭」が高等な「心=身体」を仕切ることになる


2018年3月2日 金曜日

うつ病の原因にもなる、「心」のフタって何? 「頭」の支配に「心=身体」から悲鳴が上がるワケ 3月1日 泉谷閑示

「心」のフタとは?

 さて、先ほどの図で「頭」と「心」の間にフタのようなものがあることに気付かれたのではないかと思いますが、これが本コラムのタイトルにもなっている「心」のフタです。

 このフタは、「頭」によって一方的に閉められてしまうことがよくあります。近代以降の人間はとくに、「頭」の理性を過大に評価するようになったので、その分「心=身体」の方を劣等なものと見なす傾向が強まりました。そういうこともあって、現代人はこのフタを閉めてしまっていることがとても多いのです。

 フタが閉まっていると、私たち人間は、非自然原理の「頭」と自然原理の「心=身体」とに二分されて、そこにある種の対立が生じてしまいます。

 「頭」は、「~すべき」「~すべきでない」といったmust、should系列の言葉を用いますが、一方の「心」は、「~したい」「~したくない」といったwant to系列の言葉を発します。この両者がぶつかり合うことを心理学的には「葛藤」と呼びますが、フタが閉まってしまって「心」の声が封じ込められた状態の方は「抑圧」と言われます。

 「葛藤」は、「~しなければならないけれど、したくはない」といった感じで悩みとして本人に意識されますが、「抑圧」の場合は「心」の声がすっかり封じ込められているので、悩みとして自覚されるようなことはありません。自覚されないのならそれで良いじゃないか、と思う方もあるかも知れませんが、これは実のところ、むしろかなり危険な状態なのです。

 フタを閉められ、「頭」の意識に主張を受け取ってもらえない「心」は、あるところまでは我慢もしてくれますが、しかしその我慢も限度を超えてしまいますと、ストライキや反発を起こしたり、同志である「身体」のチャンネルから体調不良という形でシグナルを発してきたりします。ちなみに、ストライキが起こってしまった状態とは、近年とても増加してきているあの「うつ状態」のことです。

「心」は「頭」より劣等なのか?

 私たちは、幼い時のしつけに始まり、学校時代や社会に出てからも一貫して、「頭」の理性を強化することを求められて進んできました。それは、暗黙のうちに、「頭」の方が「心=身体」よりも優れたものであるという価値観をすり込まれてきたようなものだと言えるでしょう。

 しかし、うつ病をはじめとするメンタルトラブルの激増や、多少件数が減ったとはいえ依然として頻発する自殺の問題など、現代人の精神の問題は決して楽観できない状況にあります。私が日々の診療で痛感していることは、これらの問題の本質が、いずれも、「頭」が独裁的に「心=身体」を支配してしまっていることへの、「心=身体」側からの反発や悲鳴であるということです。

 「頭」のコンピューターは、何をするにつけ、損得を計算したり、効率や意義を追い求めようとします。そしてこの「頭」の性質は、そのまま現代社会の価値観に反映し、多くの人々もその価値観で動くようになってしまっているのです。そんな中で、どうしても置き去りにされ踏みにじられがちなのが、人間の「生き物」としての側面です。

 ここで、人間という存在が、自然原理と非自然原理のハイブリッドであることをもう一度思い出す必要があります。非自然原理の「頭」が個人個人の中で優位になっているのみならず、今や社会全体が非自然原理に方向付けられてしまっている。そんな状態に対して、自然原理の方がいつまでも黙って耐えてくれるはずはないのです。

 「心」は、「頭」のように分かりやすい理由づけや証拠を一々持ち出したりせずに、瞬時に、直感的に、物事の本質を見抜き、判断を下す性質があります。何事につけ理由や根拠を述べなければならない現代人にとって、理屈なしに物を言ってくる「心」の意見は、なかなか受け入れ難いかもしれません。しかし、直感や第一印象が案外本質を捉えていたものだったなあと、あとになってつくづく思い知らされた経験が、誰でも少なからずあるのではないでしょうか。

「心」のフタがすこしでも緩むように

 もちろん、後天的な学習や訓練によって身につけた知識やスキルも大切ですが、だからと言って、われわれに予め備えられている自然原理の奥深い知恵を軽く見てはなりません。どんなに科学や医学が進歩したとはいえ、未だに生命体一個すら生み出せていないのが、「頭」の理性の限界であり、それが自然原理に遠く及ばない水準に過ぎないことを示しているのです。

 われわれすべての人間に揺るぎなく備えられている自然原理。その叡智に対して、かなり性能の悪いコンピューターに過ぎない「頭」を上位に置いて独裁者のごとく従わせることは、どう考えてもおかしな構図です。つまり、劣等な「頭」が高等な「心=身体」を仕切ることになるわけですから、トラブルが起こってくるのは必然なのです。

 私たち現代人に起こってくるさまざまな苦悩や不調、そして現代社会に見られる諸々の問題。これらの根底には、「頭」の価値観が優位なものとして過大評価されてしまっているという過ちが、共通して認められるのです。

 このコラムではこれからも、さまざまな切り口で「頭」の優位性に揺さぶりをかけ、「心」のフタがすこしでも緩んでくるような、現代でつい見過ごされがちな考え方や視点をお届けできればと思っています。



(私のコメント)

泉谷氏によれば、『この図に示したように、「心」は「身体」と“一心同体”につながっていて、そこは自然(野性)原理でできています。つまり、この部分は他の動物とさして変わりありません。しかし、その上に進化のプロセスであとから形成された「頭」が乗っかっています。この図では「頭」のところだけ白くなっていますが、それは、この「頭」だけは自然原理では動いていないという意味です。』という事ですが、一昨日AIについて述べたように、人間の頭は完全なものではない。

人間の頭は、体に付属するものであり、その頭が心と体をコントロールしようとしますが、実際には心と体が頭を支配している。コンピューターも電源を切ってしまうと全く動かなくなりますが、過熱してもコンピューターは動かなくなってしまう。十分な冷却装置がないと故障します。

人間も同じであり、健康な体と心がないと頭も十分に働かなくなります。頭を鍛えることと心を鍛えることと体を鍛えることは、バランスが肝心であり、頭ばかり鍛えても心と体がついていかなければ、心と体に変調をきたします。体を鍛えることは運動などをして鍛えますが、心を鍛えることは経験を重ねないと鍛えられません。

つまり頭と体を鍛えることは日常的によくやっている人もいますが、心を鍛えるというのはどうすれば鍛えられるのだろうか。泉谷氏によれば、『「頭」は、「~すべき」「~すべきでない」といったmust、should系列の言葉を用いますが、一方の「心」は、「~したい」「~したくない」といったwant to系列の言葉を発します。』という事ですが、知識と意志のぶつかり合いがある。

知識や体を鍛えることは、勉強したり運動したりすれば鍛えられますが、意志を鍛えるには、「~しなければならないけれど、したくはない」といったことを克服しなければなりません。私自身もいろいろと思い当たりますが、知識がやれといっても体がついていかない。そのためには心を鍛えて意志を強固にしないと体がついてこない。

学校教育は知識を多く詰め込む機関であり、運動なども教科としてありますが、心や意志を鍛える事ができない。無気力無関心無責任は意思を鍛えられなかった人間の成れの果てですが、頭がいくら良くて体が健全でも、風まかせのような人間になってしまう。

そのように頭とカラダのバランスをとるのが心ですが、心が壊れてしまうと頭も体も壊れてしまう。知情意のバランスが大事であり、現代人には知と情は発達していても意志の弱い人間が溢れてる。だから知と情のバランスが取れない。誘惑に負けるのは意志が弱いからであり、体が求めればそのように行動してしまう。

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26 コメント

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Unknown (クロ)
2018-03-02 14:20:42
日本人は適応力が高い民族だと思う。
だから時代の変化に敏感に適応できる。指導者が優れていて正しい方向性が定まっていたりすると、
素晴らしい成果を上げる。一方で、方向性が正しくないと迷走する。
マインドフルネスという禅に近い瞑想法がある。世界的に大流行している。アイフォンで
「ヘルスケアデータ」を見れば、マインドフルネスは標準搭載されている。
アップルは生前のジョブスが傾倒していたからでしょうが、他にもグーグルが全社員の一割が
マインドフルネスについて学んでいるとか。
こうした心のケアについて、日本には昔からの知恵があったのに、それを忘れている。むしろ
欧米の企業の方が取り入れて実践しているのは皮肉です。
■グーグルと日本企業は何が違う? (再)
2018-03-02 14:52:47
Google の場合 (Unknown) 2018-01-24
■グーグルと日本企業は何が違う?
 元・Google人材開発担当者が語る
 http://diamond.jp/articles/-/156474
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まずわかったことは、Googleでは、「どんな大学を出たか」は入社後のパフォーマンスと相関関係がなかったことがわかりました。次にわかったのは、「これまでの人生で苦労をしたかどうか」でした。人生の中で、戸惑ったり、脱線したり、事故にあたり、病気になったり、浪人したり、好きな人を失ったり...。そういった苦労した人たち、挫折した人たちは、会社のなかでパフォーマンスを発揮していました。挫折というのは、自分自身を見つめ直すチャンスです。アイデンティティを作り直す機会でもある。

「日給8000円・通勤手当なし」総務省サイバーセキュリティ課の求人募集 総務省公式サイト
   ↓        ↓
■年収だと200万円未満に  (アサヒの手下ハフィントンpost紙) 2018-02-28

高度な専門的知識が必要な人材募集なのに 「安過ぎ?」

雇用期間は、2018年4月1日(または採用の日)から2019年3月31日までで、求める条件を掲げている。

1. 情報通信ネットワークの構築・運用に関する専門的知識、実務経験を有すること。
2. 情報通信技術の動向に関する情報収集・分析に必要な知識、経験を有すること。
3. サイバーセキュリティに関する情報収集・分析に必要な知識、経験を有すること。
4. パソコン操作(EXCEL、WORD等による資料作成)ができること。
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1519810544/-100
腹のすわった徳川家康 (赤い山田)
2018-03-02 15:18:00
>私自身もいろいろと思い当たりますが、知識がやれといっても体がついていかない。そのためには心を鍛えて意志を強固にしないと体がついてこない。

本日のエントリーは、中々奥が深く良いエントリーだ。「心」を鍛えるには、「逆境」を数多く乗り越えるしかない。そして、意外と重要なことが、小泉元首相も言っていた「鈍感力」である。仕事では敏感な方がよいのだが、敏感過ぎると「心」が参ってしまう。適度に気にせず、すぐ忘れる「鈍感力」を養うことが必要だ。

ちょっと話は変わって、「心」とは、どこにあるのだろうか?それは「腸」にあると言われるのをご存知だろうか?長沼敬憲氏の「腸脳力」に書かれている。

「脳よりずっと起源の古い命の源「腸」。その役割は食べ物を消化しているだけではありません。「ハラを据えて掛かる」「ハラを割って話す」などの言葉があるようにこの「腸」にこそ"覚悟"や"直観"などの"生きるための力と知恵"=「腸脳力」があるのです。」

人間は簡単に言えば、口から肛門までの長い筒状の生物で、その筒に頭とか手とか足が付いているのである。そう考えると、人間は「頭」が主人ではなく、「腸」が主人なのである。それが証拠に、腸は頭の指令が無くとも自動的に動作する。逆に、腸の調子が悪くなると、頭に悪影響を及ぼす。

どちらが主人か明白なのである。

「心を鍛える」とは、「腸を鍛える」ことなのかも知れない。意思が強く、覚悟が出来ている様を「腹がすわる」と表現するからだ。敵に追いかけられ、脱糞している時点の松平元康のままでは、日本統一して徳川幕府を開くことはできなかっただろう。
他人に影響され易い人は理性派であり、他人に影響され難い人は本能派である…(笑) (ponpon)
2018-03-02 15:51:35
大人の言うことをよく聞く子供 → 理性派
大人の言うことを聞かない子供 → 本能派

オナニーで我慢する思春期女性 → 理性派
セックスしてしまう思春期女性 → 本能派

便意を催したらトイレに入る人 → 理性派
立ちションや野グソを出来る人 → 本能派

> 置き去りにされ踏みにじられがちなのが、人間の「生き物」としての側面

昔からよく言われますが、性欲(性交欲)を抑圧(我慢)している思春期女性は体調不良や精神疾患になり易い…。なぜなら、本能がセックスして子供を作れと要求(指令)しているのに、現代社会ではそれが許されていないからである…。(←進学、就職等)一方、若くして結婚・出産するヤンキー連中は元気で明るい…。(笑)

> 今や社会全体が非自然原理に方向付けられてしまって

↓そうなった理由が書いてありますが…。(笑)
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/seito_palesutina_yudayaginmondai_giteisyoco_themabetu_taisyusosa.htm
http://www.ne.jp/asahi/petros/izumi/arano/arano090214.html
http://blog.goo.ne.jp/1shig/e/a041a18873d888d51fe535a69874aa55

> 瞬時に、直感的に、物事の本質を見抜き、判断を下す性質

それを本能や野生と呼ぶ…。凶暴な動物に遭遇した時に恐怖感を覚えるのは自分の身を守るためですし、ウンコを臭いと感じるのは間違って食べないためですし…。

> 直感や第一印象が案外本質を捉えていた

『ねるとん紅鯨団』や『沼島の春』で「第一印象で決めました♪」と言っていたカップル連中は今頃どうしているのだろうか…。(笑)

> 心を鍛えるというのはどうすれば鍛えられるのだろうか

男性の場合 → 気が強い女と結婚する
女性の場合 → 旦那の両親と同居する
Unknown (Unknown)
2018-03-02 17:04:32
「心」については、聖書より仏教の方がよいだろう。

■ブッダはなぜ心を重視するのか
 ~心は「幸福」「不幸」のクリエイター~
 http://www.j-theravada.net/bhavana_books/2009/01/post-92.html
知情意 (Unknown)
2018-03-02 17:42:47
「知情意」という言葉があるが、知性と感情と意志、それが三位一体となった時、人は多くの有為な出来事を達成できると言っていいかも知れない。私自身、18歳前後にそのような神がかりの出会いと急速な進歩があったように思っている。

しかし、その三位一体もそれほど長くはなく、数年でそのバランスは壊れて行った。「知情意」の「情意」にはそれほどの進歩は認められないが、「知」であるところの知性は止まるところを知らず進歩していくものなので、次第に「情意」を食いつぶしていくのである。

それが大人になるということなのかどうかは、いまだ判然としないが、かつての三位一体であった「知情意」のバランスが壊れていった時の反動に、長く苦しめられたのは確かだった。本当の意味で知性と感情と意志が私の内部で再構築されたのは、それから十年ほど経ってからのことだった。
Unknown (ブラック「競馬保安協会」)
2018-03-02 17:50:06
プーチン露大統領、「無敵」の核兵器を発表 BBC News

世界中ほぼ全域を射程、プーチン氏がロシア新核戦力を発表 ロイター

給料は安く見せかけて退職金を慰労金とごまかす
http://www.nikaidou.com/archives/100144
高学歴秀才たち (kashin)
2018-03-02 19:32:57
「学校教育は知識を多く詰め込む機関であり、心や意志を鍛える事ができない。無気力無関心無責任は意思を鍛えられなかった人間の成れの果てですが、頭がいくら良くて体が健全でも、風まかせのような人間になってしまう。」
とのことですが、僕はこれを高級官僚に代表される、日本の高学歴な腐敗した知識人エリートたち(上念司氏の言う高学歴社員たち・安富歩氏の言う東大話法を操る学歴エリートたち)そのものだなと思いました。
Unknown (Unknown)
2018-03-02 19:51:47
トヨタ、アイシン精機、デンソー AIソフト研究開発で新会社 1000人体制、3000億円以上投資へ

AIで「仕事が変わる」は6割以上 「労働時間は変わらない」も6割超える

サッポロビール、新卒採用にAI導入 エントリーシート選考時間40%削減http://www.itmedia.co.jp/news/subtop/aiplus/
Unknown (Unknown)
2018-03-02 20:01:02
「結婚をしばしば宝くじにたとえるが、それは誤りだ。宝くじなら当たることもある」  (バーナード・ショウ)

「君がよい妻を持てば幸福になるだろうし、悪い妻を持てば哲学者になれる」 (ソクラテス)

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