株式日記と経済展望

株式をはじめ政治経済外交文化歴史などの論評です。

不倫に走る人がこんなにも多いのは、脳の仕組みが一夫一婦制向きにはできていない証拠です。 中野信子

2018年08月04日 | 経済

不倫に走る人がこんなにも多いのは、やはり私たちの遺伝子と脳の仕組みが
一夫一婦制向きにはできていないことの何よりの証拠です。 中野信子


2018年8月4日 土曜日

「なぜ不倫する男性は早死にするのか?」――脳科学者が考えた 不倫は必ずしも合理的な行動とは言えないが…… - 中野 信子 8月3日 

「一人口は食えぬが、二人口は食える」と昔は言いました。「独身でいるより世帯を持ったほうが経済的な負担が少なくて済む」という意味のことわざです。しかし、現代の日本社会では「結婚する方がむしろコストが大きくなる」と感じている若者が増えているようです。

 男性の場合、低所得者層は高所得者層に比べて結婚できない傾向にあることはよく知られています。世帯を持ったほうが経済的な負担が少なくなるのであれば、低所得者層ほど結婚率が高くなるはずですが、現実はそうなっていません。結婚に至るまでの恋愛と交際、そして結婚生活にコストがかかるので結婚しない(できない)のです。

 貧富の格差がある状況では、経済力のある男性が複数の女性の生活負担を一手に引き受ける一夫多妻のほうが合理的な選択になってくるということを説明しましたが、現代日本も高所得者層の男性に女性が集中している点を見る限り、貧富の格差が拡大してきたと言えるのかもしれません。

 一方、女性の場合は年収が高い職業ほど未婚率も高い傾向にあります。総務省「就業構造基本調査」を元に教育社会学者・舞田敏彦氏が年収と未婚率の相関を調査した結果です。

 これにはさまざまな理由が考えられますが、日本では職場の産休、育休制度が不十分なこともあり、高所得者の女性ほど、結婚によって失うものが大きいことが考えられます。妊娠、出産して今現在の仕事、ないし同等の収入を得られる仕事に復帰できるかどうかの見通しは立ちにくいものです。ゆえに高収入の女性たちは「結婚するとデメリットやリスクが大きくなる」と考えるのが自然です。

結婚する男性は長生き、不倫する男性は早死に

 視点を変えて、結婚するのとしないのとでは、どちらが長生きできるかを見てみましょう。

 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」には「性、配偶関係別20歳時及び40歳時平均余命」の調査があります(1955年~95年までのデータのみ)。これは未婚、有配偶(既婚)、死別、離別に分かれていますが、いちばん新しい95年のデータを見ると、20歳時点でも40歳時点でも、男女ともに配偶者がいる場合の平均余命がもっとも長いことがわかります。

 40歳時点での余命を比較すると、男性の場合は未婚では30.42年、有配偶では39.06年、死別では34.95年、離別では28.72年となっています。

女性の場合は未婚37.18年、有配偶45.28年、死別43.32年、離別40.49年です。

 男性の方が、伴侶を失ったあとの平均余命の短くなる度合いが大きく出ています。

 この傾向は日本だけではないようで、2012年に行われたアメリカのロチェスター工科大学の研究では、「妻を亡くした男性は、平均よりも早死にする可能性が30%高い」という結果が出ています。

 また、東京大学大学院・近藤尚己准教授がハーバード大学の大学院生と行った研究でも、男女ともにパートナーに先立たれると早く死亡してしまう傾向があるとしています。ただし、男女に分けて調べると、男性の場合は死亡リスクが23%の増加だったのに対して、女性はわずか4%の増加にとどまる──やはり女性の方がパートナーが亡くなってもダメージが少ないということがわかっています。

 第3章でご紹介したハリー・ハーロウやフリードリヒ2世の実験でもわかるとおり、人間は免疫機能を十分に発揮するためにも他者とのふれあいが必要なのです。

若い女性と不倫すると、早死にの確率が増す

 孤独な生活は、認知症になるリスクを高めてしまうこともわかっています。独身男性の寿命が短い理由も、パートナーがいないと食生活をはじめとする生活サイクルが不摂生になりやすいということよりも、もともと男性の方が女性よりもコミュニケーションが苦手であり、年を取ってから新しい関係を築くことが不得手だということが、大きな要因だと推測されています。

 一方、女性は夫がいなくても家庭の外に人間関係をつくることが得意なため、深刻なダメージを受けにくいようです。

 女性は夫との死別、離別から受ける影響が軽度とはいえ有配偶のほうが平均余命は長く、未婚と有配偶の平均余命の長さは約8歳ですから、やはり結婚生活をつづけたほうが長生きするには得なようです。

 じつは、不倫している男性は早死にする傾向にあります。その原因についての研究者たちの見解は、「複数の異性を同時に愛するのは肉体的、精神的な負荷が大きいためではないか」というものです。とくに若い女性と不倫すると、早死にの確率が増すようです。

 一方、不倫している女性の寿命が短くなるという研究は見当たりませんが、秘密の関係を続ける負荷は、もちろん女性側にもあるでしょう。不倫は妬みの対象になりますが、実際には板挟みになったり、周囲にバレないように振る舞わなければならないなど、心理的な負荷は大きいでしょう。もっとも、そうした困難とスリルを乗り越えて得られる快楽だからこそ、不倫にハマる人が多いのかもしれませんが。

 このように見てみると、不倫は必ずしも合理的な行動とは言えません。純粋に生物としての損得を見た場合、本人の生存確率が上がるか、子孫を増やす確率が上がらなければ、合理的な行動とはみなせないからです。

 農耕が始まる前の人類にとっては、乱婚のほうが効率よく子孫を残せたかもしれません。しかし一夫一婦制が根づいたように見える現代日本社会では、不倫する男性は寿命を縮め、男女問わず不倫相手とは子どもをもうけることが困難です。日本で婚外子は全体の2.3%しかおらず、国際的に見ても韓国(1.9%)に次いで最も低い部類に入ります。また、中絶率もきわめて高いのです。

 現代社会では賢い選択とは言えないのに、不倫に走る人がこんなにも多いのは、やはり私たちの遺伝子と脳の仕組みが一夫一婦制向きにはできていないことの何よりの証拠ではないでしょうか。

出典:『不倫』第5章「不倫をやめられないあなたへ」より抜粋

 

人間に一夫一婦制度は、グローバル・スタンダードでない

 


(私のコメント)

「株式日記」では、少子化問題について、「経済力のある男性が何人もの愛人を持って子供を作ったほうがいい」という事を書いたことがあります。これはもちろん冗談ですが、格差社会になるとそのほうが合理的だと書いている女性がいます。

脳科学者の中野信子氏ですが、テレビでもコメンテーターとしてよく見る方です。女性が一夫多妻制の方が合理的というの言うのは意外ですが、一般的にもダメ男と結婚して苦労するよりも、経済的に成功した男の愛人になったほうがいいという女性も以前から居ました。

女性から見れば、最後まで生活の面倒まで見てくれる男ならば愛人でもいいという女性が増えてきたように思えます。現在の婚姻制度だとガチガチに法律で縛られてしまって、離婚するのも大変ですが、愛人なら毎月のお手当がもらえて、別れたければいつでも別れられます。

一夫一婦制度は、権力者が作り上げたものであり、性病の蔓延や家族制度の乱れを嫌ったからそのようにしたのでしょう。だから重婚などは犯罪ですが、愛人関係は当事者の合意があれば、誰からも文句を言われる筋合いではない。しかし結婚していれば愛人を持つことは妻からは許せないだろう。

実際には、成功した経営者などでは、結婚していても愛人を持っている人が多くいるようです。これは世の東西を問わずに見られる現象ですが、普通のサラリーマンが妻以外の女に手を出すのは、感情的には分かりますが、経済的に妻と愛人の二人の女の生活の面倒まで見るのは難しいだろう。だから問題になる。

年収が300万以下だと、結婚すら難しくなりますが、だから結婚しない人が増えてきて少子化問題が起きるようになった。新自由主義経済で格差社会になれば、中産階級が分解して富裕層と貧困層に分かれてくる。

具体的には年収が2000万円以上が富裕層で0、7%位の人がいるそうです。貧困層は300万円以下の人があそれにあたりますが、40%位の人がそれにあたります。だから年収が300万円でも夫婦共稼ぎなら600万円になりなんとか生活ができますが、子供ができると共稼ぎが難しくなります。

富裕層を1000万円以上とすると、7%位になりますが少数派であることには変わりがない。しかし手取りが700万円では夫婦子供の生活費で消えてしまうだろう。だから愛人をもう一人持つには1500万円くらいの手取り収入が必要だ。しかしそれができる男は0、7%しかいない。

中野信子氏は、東大出の医学博士で大学教授をされている人ですが、多くのテレビ番組でも出演している美人の方です。著書では脳科学から見た恋愛感情などの本が多いのですが「不倫」もその一つです。多くの女性にとっても不倫は関心があることなのでしょうが、ダメ男と不倫しても家庭が壊れるだけでロクなことはないでしょう。

そもそも不倫するのは、夫がダメ男だからであり、性的にも金銭的にも恵まれた男なら不倫する理由が見つからない。それよりも性的にも金銭的にも充分面倒見てくれる男なら愛人でも女は満足するのではないだろうか。ネットの出会い系サイトの女性のコメントを見ても、そのような書込みが多い。

テレビのワイドショーなどにおける、有名人の不倫騒動は奥様方の視聴率を稼ぐには格好の材料ですが、若い女性タレントへの不倫に対するバッシングが激しい。既婚男性との不倫関係では妻が被害者になりますが、視聴者の多くが奥様方たちだからだろう。しかし妻たちにも不倫願望は有り、夫以外との恋愛も楽しみたいといった感情はあるようだ。

しかし一夫一婦制度では限界が有り、フランスやヨーロッパのように事実婚がこれからの主流になっていくのではないだろうか。生まれてくる子供も婚外子が半数を占めるようになってきている。日本はその過渡期に差し掛かっているような気がする。中野信子はフランスでの生活経験もあり、それに影響されているのだろう。

コメント (27)