森林ジャーナリストの裏ブログ

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「木炭禁輸」その後

2006-09-24 13:24:06 | 森林資源

2年前、中国の木炭禁輸が話題になった。とくに備長炭の8割は、中国製に頼っていたため、すわ、焼き鳥の炭火焼きがなくなる! と騒いだのである。

では現状はどうか。

依然、輸入炭の4割近くは中国から来ている。量的には、禁輸前の7割ほどに下がったそうだが、決して中国は輸出を完全ストップしたわけではないのである。
しかもミャンマー産備長炭が、禁輸後勢いを増しており、以前の30倍にも膨らんだ。おそらくミャンマー産の多くは、中国製ではあるまいか。

ほか、日本が木炭を輸入している国は、台湾、韓国、ラオス、ベトナム、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、インド、アメリカ、ブラジル…。
本当にシンガポールで炭を焼いているとは思えない。

 

中国と言えば、一応共産国家であり、国家統制のされた国というイメージがある。たしかに政治的にはそうと言えるのだが、実は民間の経済ベースでは目茶苦茶である。国家が決めた価格からダンピングする業者があふれている。また役人も、融通無下に対応する。全面禁輸の看板なんぞ、どこ吹く風なのだろう。

 

おそらく割り箸も同じではないか。2008年に輸出禁止するするどころが、昨年末の値上げ額の維持さえもあやしくなっている。


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