そまびと選手権の際に訪れた川上村でお世話になった辻谷達雄さんが、平成17年緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞を受賞した。
実はお逢いした時に聞いていたが、一応オフレコ扱いだったのだ(^^;)。もうニュースになったからOKだろう。
泊めていただいた時は、26日に行われる首相官邸での表彰式にネクタイをするかしないかで話題にしていた。案内状には、「服装は気づかいなく」とある。私は、もちろん「クールビズですよ」とノーネクタイを勧める。
ちなみにこの賞の受賞者総数は24。しかし、彼以外は全部団体だ。個人受賞は珍しいのではないか。林業関係者もそんなに多くない。
辻谷さんは、この前の植樹祭では、天皇陛下と直に話をしたそうだ。今や奈良県の有名人である。
私は、彼の半生を聞き取り、「山は学校だった」という本をまとめたのだが、それから随分たち、その後もいろいろ話題があるので、続編を書こうと盛り上がっている。そのタイトルはもう決まっている。
「山は病院だった」(笑)である。別によぼよぼという意味ではない。むしろ山の生活が身体によくて病気もしない、病気も治るという意味である。
今は森林療法(セラピー)が流行りつつあり、国も本腰を入れているが、それに先んじた本になるかも。
「山は病院だった」。いやあ、こりゃ楽しみですね。どの棚に並べていいか悩んでる書店員の顔が目に浮かびます。(笑)
でもその前に絶版になっている「山は学校だった」の再版もしたいと願っています。
私も、辻谷さんや明治の偉人・土倉翁を一つの柱に吉野林業の歴史を描く本を造れないかという構想を描いています。