森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

映画「ジョン・カーター」

2012-05-14 00:48:09 | ドーデモ体験談

なんとレイトショーで「ジョン・カーター」を見てきた。

終わると午前様だけに安いのだが、会場はガラガラ。だって私しかいない(^^;)。あとで一人来たけど、たった二人のための上映会だ。

 

さて、「ジョン・カーター」が、エドガー・ライス・バロウズの「火星のプリンセス」を原作にしていることは知られている。バロウズと言えば「ターザン」の原作者として有名だが、本当は「火星シリーズ」の方が出世作だし、アメリカでは人気なのだよ。火星シリーズのほか「金星シリーズ」や地底世界の「ペルシダーシリーズ」など、数ある作品はみな波瀾万丈の冒険談ばかり。みんな同じ(^o^)。が、退屈しない。

私も、昔ははまっていた。いずれのシリーズも夢中で読んだものだ。ターザンは付け足し程度。とにかく物語のの展開(冒険)を、ぐいぐい引っ張られるように読み進めるが、実はストーリーはよく覚えていない(^^;)。どの作品も差がなかったりする。むしろシチュエーションの魅力に引っ張られる。

ターザンが類人猿に育てられた人間の物語であり、ペルシダーシリーズの舞台は、空洞地球(地球は空洞で、地中に太陽があり、裏側に大森林が広がっている)。火星も金星も異世界の楽しさだ。そういや、ペルシダーにターザンが訪ねていく(主人公を救出しに行く話もあったっけ。

私は、シリーズものより単品に魅力を感じていた。「月シリーズ(2作)」の、月人に征服された地球の話とか、ボルネオに誕生した人造人間?の「モンスターマン」。野生にもどってしまったヨーロッパが舞台の「失われた大陸」。絶海の孤島の進化が狂った世界「時間に忘れられた国」。カンボジアのアンコールワットが舞台の話もあるし、アパッチを主人公にした小説は、白人を侵略者として描く。そうそう、火星シリーズの最後は、主人公ジョン・カーターは木星へ飛ぶのだ。そして木星シリーズが始まりそうだったのだが、未完。

基本的には大円団で終わるストーリーながら、奔放な世界に連れて行ってくれることに憧れた。今読み返す体力はない(^^;)が、懐かしい青春の読書である。

おっと、映画のことを忘れていた。

映画「ジョン・カーター」は、原作を尊重したつくりだが、ちょっとマニアックかな。同じ宇宙ファンタジーものの「スターウォーズ」が大ヒットしたのに比べてパッとしないのは、せっかくの映像が万人受けしないのだ。ストーリーやシチュエーションも原作を知らないとわかりにくい部分もある。キャラクターは悪くない(とくに火星の緑色人や赤色人、そして動物たち)のに。ヒロインに魅力がないのは残念。

制作費は莫大だったのに、不入りで、ギネス級の赤字映画という評判もある。これでは第2作は無理かな。回を重ねたら味も出てくるように思うのだが……。

ところで最後の最後のシーンに日本語が出てきた。日本公開向きにつくったのだろうか?