コヨイノサンブン

日記のような、私信のようなもの。あるいは、記憶の記録。

雑誌・単行本雑感

2004-12-29 09:43:57 | book&magazine

うわあ、もう29日ですね。みぞれが降っている。
ええと、帰省前にごく最近手にとった雑誌・単行本の感想をおおざっぱに。


『COYOTE』
No.3 特集「島を漕ぎ出て」 スイッチ・パブリッシング

わたし、雑誌は、CDで言うジャケ買いをするタイプです。まず装丁やデザインでひっかかって、次に内容。
この本も見た目から入りました。どのページを繰っても無駄のない洗練されたエディトリアルデザインがかっこいい! デザインからして大人って感じがします。
特集は「カヌー」。古代アリュートで「バイダルカ」と呼ばれたカヤックを、材料にもこだわりながら手作業で復元・進水するレポートがすごいです。でもここまでするかというちょっとバブリーな感じは、世代的に少し違和感あるかな。
バックナンバーを見ると毎号テーマは変わるようで、この1冊を見る限り趣味の雑誌にしては専門性も高いように感じました。
この分野の著書があるらしい山口智子が頻出していて、彼女がカヌーを漕いでいるモノクロ写真が印象に残ります。すごく表情がいきいきとしている上に風景との取り合いが絶妙。レイアウトもそれを十分に引き出している。わたし自身特にカヌーの趣味はないのですが、一生に一度くらいカヌーに乗ってみてもいいかも、と思いました。

そういえばこれを読んでいて蘇ったのは、今年は生まれて初めてサーフィンをした時の体験。海に身を委ね漂う感覚って独特ではまります。子供の時のプールを除けば、人生で最大に日焼けしました。

『fu-chi』
no.1 
アノニマ・スタジオ

B5版、50ページ弱のコンパクトな暮らし雑誌。表紙のイラストとかロゴ、文字の使い方に70年代風のレトロなかわいらしさを感じます。『クウネル』とか『天然生活』系のライフスタイルマガジンに似た見せ方ではあるけど、好感が持てたのは、香川県や栃木県などの地方にある美術館やカフェを大きく取り上げていること。丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館や黒磯にある「CAFE SHOZO」、いってみたいなー。


『ラブ&フリー』
サンクチュアリ出版
ぱらぱら流し読みしながら「わー、この本ハッピーだよー!」と言ってしまった。
現在の肩書き「自由人」の著者が、会社を辞めて世界一周をした時に撮った写真と文で構成されています。
共感できたのは、旅が1人ではなかったこと。寿退社した最愛の奥さんを連れて、二人で世界を放浪してるんですよね。
もちろん一人旅の方が現地にとけ込みやすいだろうし、気の合わない人との長期旅行ほど苦痛なものはありません。だけど、似た価値観を持っているパートナーがいるんだったら、ぜったい一緒がいい。
同じものをみて同じ体験を共有できることほど嬉しいことはないんじゃないかな、と思います。

旅に行った時の開放感とか躍動感とか感動とか孤独感とかが、生の声とスナップを通して伝わってくる一冊です。


*うーん この三冊のことを思い出していたらとにかく旅に行きたくなってしまった。
書いている間に外は初雪になってしまいましたけど、これから里帰りです。
ここに来てくださっている皆さん、いつもどうもありがとう。よいお年を。

「恋の門」 その他映画関係メモ

2004-12-29 01:29:52 | movie

たまたま通りがかったシネマライズの入り口に出ていた松田龍平のポスターに引かれて入りました。別に松田龍平が好きなわけじゃないけれど、彼が出演する作品は何となく外れがないような気がします。

前半はあまりにサブカルというか秋葉系というか、オタク炸裂で引いてしまったのですが、中盤くらいから引き込まれました。美術もロケーションも、すごくよくつくられてクオリティー高い感じ。あと、演技がみんないっちゃっててよかった。何より重苦しさや疑問を抱かせないほどの勢いある能天気なストーリーが好き。

お目当てだった松田龍平は私的にはイマイチだったんですけど、他の俳優が良かった。最終的にはすごくインパクト強くてずっと頭に残っている作品です。好き嫌いが別れる作品だと思うけど、私はぎりぎりで「好き」に入れるかな。
挿入歌のサンボマスター、レンタルしてしまいました。


あ、で、今日渋谷で道を間違えた時に見つけました。今年の10月にオープンしたコンプレックスビルの中に入っている「アミューズCQN」という新しい映画館。

「恋の門」やら「犬猫」(これはダメだった。新聞や雑誌などで評価高いらしいですけど私は相性が合わない作品でした)やらを観た時に、聞き慣れない上映館の名前が入っていた作品のコマーシャルが何本か印象残ってたんですよね。

その気になる作品というのが、CQNで上映している浅野忠信主演「ヴィタール」はじめ、原作が(出来はいまいちだったと思うけど)話題だった「インストール」、日本の漫画を原作に韓国で撮られカンヌでグランプリを受賞したという「オールドボーイ」

とりあえず1月はここに通うことになりそうです。

*「恋の門」紹介はこちら。

CDアルバム「Boycott Rhythm Machine」

2004-12-29 01:27:49 | music
今年の秋に参加した某イベントの目玉だったのが、渋さ知らズのライブ。
その日は朝からビールを飲み続けていたせいか、ライブ開始の午後3時頃にはすでに正気ではなかったように思います。遅れて入った会場は、すでにすごい熱気。ステージ間際に押し寄せたオーディエンスは、男も女も皆手をふりあげ、叫び、跳ねている。気が付いたらものの数十秒で自分もそうなっていて、最後の方は麻薬か何かやばい物質を注入されたかのように乱舞していた気が……。(後で同行者に揶揄されました)

そんなこともあって脳細胞に刻み込まれてしまっていた彼らの曲を、本日渋谷タワレコの試聴で発見。一気にトランスしてしまい、そのまま購入してしまいました。

アルバム自体は、今年発売されたもので、インディーズ系ジャズのコンピレーションもの。1曲目の渋さ知らズ「Theme of Inuhime」以降は、初めて耳にするバンドばかりだったけど、割合良かったです。
ただ曲のセレクトというか構成がわたしにとってはやや冗長で、もっとテンポのよい構成だったらよかったかも。 だって、一曲あたり10分前後もあるんですよ! ジャズだから仕方ないのでしょうか。 でも一曲一曲はどれも生で聴いたら音に酔えそうな雰囲気ではありました。

タワレコのおまけでついてきた渋さ知らズのオリジナル2曲を納めたCDもめちゃくちゃ良いです。こういうのって何系っていうんでしょうね。開眼気味です。

*「Boycott Rhythm Machine」紹介はこちら。

最高気温11℃湿度25%、晴れ。いつもと違う月曜日。

2004-12-27 13:29:35 | diary

「……プーケットのなんとかさんと電話がつながっています。……津波が30m……邦人行方不明者40人強……」
(……30mってやばくないか? もー地震こわいよー)
「……首都圏では昨日の大型ディスカウントストアの火事の影響で、環状八号線内回りで斜線規制中……」
(また放火? あ、昨日のドンキのやつね。どーでもいいけど近い……)

我が家ではラジオが目覚ましになっていて、
今朝はここらへんが聴こえたところで起きました。
寝間着のままコーヒーを片手にメールチェックをしながら
曲の合間の天気予報やニュース、交通情報を聴いていたり聴いていなかったり。
だいたいいつもと同じ時間、同じ習慣。

会社に行かなくていいって、ちょっととまどう感じですね。
とりあえず歯医者に行きたいけど、まだ保険証がつくれないのを言い訳に先延ばし中。


で、そろそろ本や映画への雑感を、ゆるゆるとではありますが記していこうと思います。
主食的に摂取しているのは雑誌で、時々邦画を。その辺り中心になると思いますけど、
今後ともよろしくおつきあいを。あ、もしよかったら一言残していただけると喜びます。

Merry Christmas。

2004-12-25 14:24:34 | diary

鍋パーティに送別会と、
アルコール漬けのクリスマスを過ごしています。

東京の冬はあまりに能天気な晴天なので、
冬という気がしないんですよね。

寝起きの二日酔いには
明るすぎる午後の陽射しがまぶしいです。