創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

安宅乃関八百年祭 献茶式茶道具の想い出

2021年07月05日 | 日記

        白磁天目盌

昨日夕方、急に思い立ち安宅乃関に出かけてきた。

昭和62年(1987年)36歳の時、
安宅乃関八百年祭の茶道具制作の依頼がきた。

安宅乃関八百年祭の献茶式には、
奈良東大寺の貫主(かんす)も招待された。   

東大寺にも献茶式に使われた茶道具が欲しいと
申し込みがあり制作し東大寺に納めた。

       安宅住吉神社

安宅乃関に来たのは数年ぶりの事か。
市内なのに、いつも出かけているのは東尋坊。

なぜか昨日は安宅乃関に出かけたくなり、
夕日が沈む前に神社参拝と海を眺めてきた。

参拝を済ませ、すぐ横の安宅乃関へ。

歌舞伎で有名な勧進帳。
その舞台でもある安宅乃関。

      弁慶 義経 富樫

はるか昔、
ここで関所にまつわる出来事があったのだろう。
その記念の八百年祭献茶式に私の茶道具が使われ、
安宅住吉神社と奈良東大寺に買い上げて頂き、
この上ない幸せなことと思っています。

私がこの世を去っても、
安宅住吉神社と東大寺がある限り
私の茶道具は永遠に保管されている。

        安宅の浜

久しぶりに安宅住吉神社を訪れ、
様々な出来事の中で茶道具を作った事、
三度の手術と入退院を繰り返していたことなどを
思い出していた。

いまは浜辺も浸食され当時の面影はないが、
自分にとっての安宅の浜は格別の場所である。
ここでもまたゆっくり座って思いを巡らせてきた。

 

 

 

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