創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

第三回 鎌倉芸術祭

2008年09月05日 | 日記

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                         第三回 鎌倉芸術祭


7月21日、夜9時半、鎌倉在住の尾崎左永子先生からお電話をいただいた。

「 秋に行われる、鎌倉芸術祭に合同展を・・・・ 」。
とても嬉しく、尾崎先生の作品とご一緒に展示させて頂ける幸せに、
心よりありがたくお受けさせていただきました。

以前より先生から、「 何時の日にか一緒に展示会が出来れば 」と
お言葉を頂いておりましたが、何分にも大変にお忙しい先生で、日々の執筆やテレビ出演、
そして講演にと各地にお出かけになられていて、とても叶わぬ夢と思っていたのです。

このひと月あまりで鎌倉芸術祭の事務局との打ち合わせなど、急速に準備が進み、
昨晩、最終のパンフレットの確認メールも頂き、これからは作品構想と製作にテンションを
上げなければと思っています。

尾崎左永子先生に初めてお目にかかったのは、1989年・私の東京での初個展デビュー、
小田急デパートにお越し頂いた時だった。
調度昼時で、先生からお食事を誘われ、とても緊張しつつお昼を頂いたことを覚えている。

当時先生はNHK教育テレビで、短歌選者もされていて番組を担当されていられた。
古典、文学はサッパリ分からない私だったが、たまたま短歌の番組を見ていたこともあり、
尾崎先生のお顔や先生のお話しは、テレビの中でほんの少しだけだが知っていた。

昼食を頂き、先生から「 どうして青磁を創ることを選んだの? 」 といろいろご質問を受け、
「 山が好きで、蔵王の火口湖の神秘的な色に憧れ、また五色沼の言葉に言い表わせぬ
色彩に魅了され、何とかその色を出せないかと思ったのが始まりで、それが青磁でした。」 
とお話しさせていただきました。

実際何を話したかは、すべて記憶してはいないのですが、「 あなたのご趣味は? 」 も聞かれ、
「 音楽が好きで現在(1989年・平成元年当時)合唱で難しい曲を練習しています。」
「 何を歌っているの? 」
「 蔵王讃歌を練習しているところです。とても美しい歌詞と、メロディーですが、
私が担当しているテナーは音が高くて難儀してます。」
とお話ししましたら、「 それ私が作った曲よ 」 と言われビックリ。

歌の話題から焼物、文学の話しへと移り、
「 私は文学は苦手で、国語も古典も、ましてや短歌など難しくてまったく分かりません 」
と正直にお話し致しましたら、
「 私だって堂前さんの焼物の事は全く分からないし、私に創ってみなさいと言われても
絶対にできないし。 ただ作品を見て何が美しいか、作品が語りかけてくる波動を素直に
感じられればそれで充分と思うわ。堂前さんの道、私の道、それでいいの。」

先生のお言葉で、それまで緊張していた私は、不思議なことに肩の力がスッと抜けたことを
今も覚えているのです。

11月28日~12月5日、尾崎先生の御厚意で合同展をさせて頂ける、第三回 鎌倉芸術祭、a>
心込めて良い作品を創らねばと思っております。
詳しくは、 「 催しのご案内 」 のページをご覧下さい。

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