心こめて作り上げた作品、完全に乾いたので素焼きを行った。
火の回りが良くなるように考えて、作品を置く場所を決めた。
窯の高さも限度があるので、どこに何を入れるか、
また火が均等に作品に当たってくれるように慎重に詰めた。
あいにくと天候が悪い日に窯焚きを行うことになった。
とにかく北風が強い。窯の熱を風が煙突から引っ張り出していった。
温度が不安定になり、作品に当たる炎の事を考えながら微調整を行った。
目まぐるしく変わる天気、そして強風。
何んとか上手く焼き上がってほしいと願いながら窯焚きを続けた。
陶芸家の皆さんは、窯を焚くときに塩とかお神酒などを備えるらしいが、
私は今日までそのようなことはしたことがない。
確かに窯に火を入れる前までは私の仕事、
火が入ったら、あとは窯頼みしかない。
でも窯と共に焚くのだから、特に何もしない。
ひたすら心の中で上手くいくようにと願っている。
午前4時から窯焚きを始めた。
横なぐりの暴風雪、始めた以上はやるしかない。
窯の微調整を行いながら、少しづつ温度を上げていった。
この冬最強の寒波襲来とテレビなどの報道が言っている。
そんな風に負けてなるものか、と何度も窯の温度を点検。
工房の外はヒューヒューと北風が通り過ぎて行った。
工房前のドウダンツツジ、まるで花が咲いたように美しい。
積もったと思ったら風が雪まで吹き飛ばしていた。
早朝から焚き始めた素焼き、目的の温度になった時点で火を止めた。
今回の素焼き、日付が変わってから数時間後に終了した。
北風に翻弄させられた素焼きだったが、無事に焼き上がっている事を願った。
大雪になる、の予報が当たったか分からないが、
玄関先には35cmあまり雪が積もった。
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一つひとつ確実にこなしていこうと思います。
4月1日から始まる千葉三越個展、納得いく作品を出品したいと思います。