一年一年、時の過ぎるのが早く感じられる、
実際何もしていないのに、あっという間に時が過ぎ去っていく。
子供の頃、年配者達が「はよう時間が経って!」と言うのを聞き、
一日がどうしようもなく長く感じていた私は羨ましく思ったものだ。
日記に、柿とサザンカの写真を載せたと思っているが、
なぜか、この空間だけは時間が止まっているように感じる。
柿はカラスが食べられるようにと枝に残してあった物、
サザンカは時を知らずに咲いては散りの繰り返し。
考えてみれは、このように枝が茂っている所にはカラスは来ない。
羽根が邪魔になるし、傷つく恐れもあってカラスは食べに来なかった。
その為、この景色は以前と同じまま。
時間が止まっては困るものが土練機。
何んとか具合よく鉄粉が出ないでほしいと祈っているが、
この機械も同じく何の変化もなく、鉄粉が出ている。
そんなに心配ならば土練機を動かさなければと思うかもしれないが、
動かさないと不具合が生じて、それこそ土練機がこわれてしまう。
本当に、何んとかならんかいな、と思いつつ作動している。
かなり高額なこの機械、製造元が会社を畳んでしまい、
メンテナンスを受けることが出来ない。
困ったもんだ。
土練機を作動させているときは、工房の戸を開けている。
サザンカが冬の突風に吹かれて花びらを落としてしまった。
花は花で綺麗だが、散った花びらも美しい。
作業の手を休め外に出てみたら、
この花びらの奥にはワビスケ。
ピンクが濃くなって美しい。
もう明日で今年も終わり、
侘助も終わりになると思っていたが、
暖冬の為か、今なお咲いている。
今年も様々なことが有り過ぎたが、
それでも元気に今日を過ごすことが出来ている。
新しい年、明日に向かって、更に一歩踏み出そう。