創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

第5回 ・ 藤崎個展

2012年11月25日 | 日記

仙台二日目、
21日は夕方から始まる陳列作業まで時間があり、
二年ぶり、震災後の仙台市内を歩いてみた。

二年前に訪れた時はどうだったか、記憶を辿りながら街並みを見渡した。
特に大きな変化は見られなかったが、あったはずのビルが駐車場に変わっていたり、
未だにネットが張られている修理中のビルが、わき道の奥に見えたり。

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   街灯・伊達政宗


仙台駅近くの交差点、
伊達藩らしく、街灯にも伊達政宗の像がさりげなく取り付けてあり、
遠くまできたなあ、そのように感じた一瞬であった。

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   標識・仙台城跡


仙台市内の道路はとても分かりやすく、
碁盤の目のようにハッキリと区分され、歩いていて間違えることはない。
左は仙台駅、右は仙台城跡。

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   駅・コンコース
    歩道橋から


今回の個展は、前回の10月初旬より一ヶ月遅い開催で、
有名なケヤキ並木の紅葉などは、すっかり落ち葉となっているものと思っていたが、
駅のコンコース、歩道から眺めてみたらケヤキやイチョウが黄色く色付いていて、
以外にも感じた。

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   工芸サロン・案内


徒歩中心の、ゆっくりした散策、日の暮れも早く陳列作業時間も迫り、
藤崎に出向いた。

アーケード内にも個展案内が表示されていたり、
藤崎館内各階の案内にも個展案内が出されていた。

そして午後5時半から7時まで作品の陳列作業。
定刻の7時まで、スタッフとともに順調に陳列が完成。
22日からの個展が上手くいくようにと、閉店と同時にデパート出た。

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   美術工芸サロン


いよいよ二年ぶりの個展、
開店と同時に工芸サロンに向かった。

ものの数分もしない内、会場にお越しくださったお客様方、
お元気なお姿に、どれほど安堵したことだろうか。

お目にかかれたことを心から幸せに感じ、積もる話しをさせていただいた。

やはりどうしても気になるのが震災当時のこと、
お聞きしていいのか、どうしたらいいのかと躊躇しているうち、
それぞれのお客様から震災のお話しをお聞きすることが出来た。

現実に震災に遭われた方々の体験と、
報道等で知らされていることとの相違に愕然とした。
それでも気丈に困難と立ち向かわれて、精一杯生きてこられた方々、
そのお姿に頭がさがると同時に、「 生きること 」を教えていただいた。

辛く悲しい、そして生き延びなくてはならない震災後、
その実体験は地震の少ない北陸、小松に住む私には想像だに出来ないこと。
みなさまが語って下さった体験は、文章に表現できるような簡単なものではなかった。

言葉に言い表せない位の今の生活状況、
それでも初日から沢山の方々にお越し頂き、
誠に有難く、幸せ一杯の個展開催となった。

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仙台に到着したのは20日午後、
仙台市内を散策したのは21日、そして陳列作業。
22日午前10時、二年ぶりの個展開始。

順調に個展は進み、今日25日で4日目。
毎晩ホテルに向かう道すがら、藤崎を出ればすぐにアーケード、
美しく、華やかにイルミネーションが輝き、震災があったことを忘れさせてくれる。

このイルミネーションは初めて見た光の芸術だが、
ケヤキ並木の、光のページェントとは一味違って色とりどりである。

12月に行われる仙台市都心部の定禅寺通と青葉通のケヤキ並木に、
数十万に上る数のLEDを取り付けて点灯するイルミネーションイベント、
「 光のページェント」、幸せを願い、きっと盛大な行事となることだろう。

個展も明日から後半、
まだお目にかかっていない方々にもお会いしたく、
お越しいただけたら、皆様を温かくお迎えできればと思っている。


コメント (2)
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