創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

窯変鉄耀作品

2010年09月05日 | 日記

個展作品を順々に仕上げていき、、先日焼いた窯変鉄耀作品の窯の温度も下がり、
窯開きを行った・・ 釉薬が垂れている。  う~ん、なぜ?
美しい天目の結晶は現れているものの、かなりの作品の釉薬が流れてしまった。

Photo_4

   窯変鉄耀長角皿

釉薬が垂れないように、天目の結晶がうまく出るように、
歩留まりが良くなるようにと細心の注意で釉薬がけを行い窯を焚いた、のになぜ?
温度が高すぎたのか、それとも別の原因があるのか。 どうも納得できない。

Photo_3

   窯変鉄耀長角皿

それでも数点の作品に合格点をつける事ができ、少しだけホッと。
この長角皿は見た目に重厚な感じもするが、
使い方によってはその品を引きたててくれるはず。
庭の南天の小枝を添えてみたら、すんなりと調和してしまった。
これならどんな食材でもおいしく見えると確信。

長角皿、10枚焼いて2枚しか合格点を出せなかった。
あとの皿は残念ながら・・・。

青磁も金結晶も辰砂も何もかも言えることだけれど、
先人が命をかけて残してくれた貴重な陶芸品。
その数々の品はどのように焼き上げたのか?

わたしは彼等よりはるかに楽に窯を焚いている。
もちろん40年あまりの経験と勘を元に窯焚きを行っているが
先人達は私が使っているような便利な窯も無ければ道具も無かったはず、
なのに素晴らしい陶芸品を残してくれた。
作品の出来に一喜一憂を感じながらも、先人達の偉業をたたえずにはいられない。

Photo_2

   白山は雲の中

何となく納得いかない窯焚きだったが、いつまでも引きずるわけにはいかなく、
気分転換をと思っていたら、今日はうまい具合に町内自然保全会の草むしりの日。
朝7時から約一時間かけて、いつものように草むしり。

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   家の前の鎮守の杜

朝からジリジリと太陽が照り、汗ビッショリになってしまったが、
心もち朝の気温はこれまでより下がった感じもし、爽やかな汗をかいた。
気は焦りっぱなしだけれど、爽やかな気分にもなれたし、気を持ち直して仕事を進めよう。

個展まで約一ヶ月あまり、あと二回窯を焚く予定。
二年半ぶりの仙台・藤崎での個展、何とか良い作品をご覧頂きたい、
それを願いつつ、時間の許す限り作品を焼いていこう、
高くなってきた空を眺めながらそう思っております。


コメント (2)
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