創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

晩夏

2008年08月25日 | 日記

これほど暑い夏は珍しい、と毎年のように言っていた夏。
不思議なもので、自然界は確実に次の季節を迎えようとしている。

フェーン現象なのか、風が強く流れてきた。
しかし気温はそれ程高いわけでもない。 ただ空気が澄んでいるのか太陽光線がやけに強い。
木立の中を歩くのもよいだろうと、憩いの森に出かけた。

生い茂った木々が強風にあおられ、「 ごうごう 」 と 「 うなり声 」 を上げている。
遊歩道には、小枝や木の葉が所かまわず散乱していた。
しばらく行くと少し舗装された遊歩道に出た。

ここら当たりには楢(ナラ)の木や栗の木が植わっている。
思ったとおり、ここにも沢山の葉っぱや小枝が落ちていた。
その中に、これから実ろうとする栗がいくつも落ちていた。

Photo

   青栗

風に吹かれて木の葉が揺れるたび、ほんの一瞬スポットライトのように光が当たる。
いつまた栗が頭上から落ちてくるかと、ヒヤヒヤしながらシャッターチャンスを待っていた。
うまい具合に秒針が止まった感じがしてシャッターを押した。

憩いの森には灌漑(かんがい)用のため池が二箇所あり、
小さいため池を通り越して行くと、そこは自然が豊富で季節ごとの植物を観察できる。
うっそうと生い茂った木々の中は薄暗く、これほどの強い風の中にも薮蚊が飛び回っていた。

近年、憩いの森から姿を消したはずの 「 ツリガネニンジン 」、
木陰に数株発見。 懐かしい友に会った気持ちになり、嬉しくてレンズを向けた。
やはり風が強い、中々レンズの中におさまってくれない。
じっくり腰をすえてその瞬間を待っていた。

約十数分、同じ姿勢でジッとカメラを持ったまま風が止まるのを待っていた。
お陰で何枚かの写真を撮ることが出来た。 その内の一枚がこれ。

Photo_2

   ツリガネニンジン

ヤレヤレ、と思って立ち上がると同時に、肌が出ている、いたるところに薮蚊の刺した痕(あと)が。
刺されていたことは分かっていたが、シャッターチャンスを逃せなく、ひたすらジッと耐えていた。
撮り終えて急に痒みが増してきた。 この薮蚊、服の上からも何箇所も刺している。
蚊も必死だろうが、私も必死。  写真も撮れたことだし痒みはガマンしつつ再び歩いた。

私の大好きな山野草、このツリガネニンジンの姿も実に美しい。
花びらの形、バランスよく膨らみを持った小花、どれをとっても完璧。
早速あたらしい形が浮かんで参りました。 忘れない内にデザイン画を描かなくては。

それにしても痒い!

コメント
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