愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

花火

2009年01月20日 21時47分56秒 | 

花火大会に行きたいと君は言った

突然君が言い出す僕が調べる いつものことだ

僕は情報誌を買ってきて 一番近い日の大会を調べた

その日 僕は目を疑った

浴衣姿でやって来た君にドキドキした

車は混み合うので電車で会場へ 着くともう人がぎっしりいっぱいだった

何本目かの花火で僕は君が涙ぐんでるのに気付いた

どうしたの?

花火ってはかないね 大輪の花を咲かせても美しく輝くのは一瞬

すぐ消えて無くなる 人生と同じね

あなたと私の関係もきっと同じなんだわ

そんなことはない!僕はあたり構わず大声を出してしまった

君の気持ちがどうあろうと 僕は一生君を支えていくつもりだし 長く続く花火もあるんだよ

その時仕掛け花火のナイアガラが 右から左にゆっくり流れていった

君は優しく笑った

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