愛詩tel by shig

プロカメラマン、詩人、小説家
shig による
写真、詩、小説、エッセイ、料理、政治、経済etc..

黄色い花吹雪

2009年01月20日 21時50分49秒 | 

君はいつも僕を驚かせることばかり考えている

ねえ 黄色い花吹雪が舞う楽園に行きましょう

この寒い秋に?

君は有無を言わせず僕を赤いステーションワゴンに乗せた

走っているあいだ君は無口だった

ひたすら運転に集中していた

やがて車は大きな公園に着いた

さあ ここからは目隠ししていくのよ

君はバンダナを出してきて 僕の目を覆った

目隠しされて歩くのはやっかいだった

君の手をしっかり握っていないと転びそうになった

そう しっかり握っているのよ そうすれば安心なんだから 人生もよ

なんて自信いっぱいなんだろう この人は

そのとき彼女がバンダナを解いた

真っ黄色に色づいた銀杏の葉が舞っていた

まるで花吹雪のように

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