ごきげんよう六華姫

六華時々ごん太byごんママ

良きご縁

2018年12月04日 | Weblog
8月末から入院→退院後2日でまた入院→老健→入院→老健と、まるでジプシー生活だった父。
夜中に救急搬送されたり、施設内で転んだと何度も連絡があったり、
気の休まる時がありませんでしたが、ようやく、本当にようやく特養に入ることができました。

実家近辺と、うちの住まいの近辺と、両方の特養をいくつも見学しました。
特養は空きが出ると赤字になるので、基本ほとんどが満室だそうで、
空きが出ても緊急性のある人から優先すると言われた所ばかりで、
いつになったら入れるのかわからない状態でした。

でも、本当に運よく別の特養に移るので空きが出る所に出会いました。
しかも、とても気に入った所でした。
特養としてはかなり長く経営しているので、建物は少し古い感じですが、
お風呂も部屋もとても清潔できれいでした。
個室も多床室もカーテンではなく、障子が備えてあり、落ち着いた和風の
雰囲気が素敵です。

私の仕事の大先輩が『古いと汚いは違うからな。』とよく言ってました。
亡くなった主人の母も、家はとても古かったのですが、いつも掃除が行き届いていて、
ホコリひとつなく、廊下も階段もピカピカに光っていました。
それを思い出した特養でした。

入所の少し前に父の部屋を下見させてくれましたが、
そこでまた不思議なご縁を感じました。
従来型の施設なので、個室でもそれほど費用は高くなく、
母やごんパパとも相談して、個室をお願いしました。

その個室の部屋の入口にちゃんと木製の表札がかけられ、
間違わないようにそれぞれに動物のマークがついていました。
ウサギやアライグマ、タヌキなど…(笑)
そしたら父の部屋はなんと犬!
プレートは柴犬でした。










入口に可愛らしい飾りつけをしているお部屋もちらほらあり、
小さな自分のお城という感じです。






父も「ここ、ええやん。」と気にいってくれたようです。
柴犬のプレートを見て笑っていました。
携帯電話も使えるし、ずっと相談に乗ってくれている叔母が
さっそく電話してくれてました。


本当は歩けるようになって、自分の家に帰るのが、
父には幸せなのかもしれませんが、ここ数か月の父を見ていて、
もう家に戻るのは本当に無理だな…と諦めがつきました。


今の生活は、できることはできるだけ自分でさせてくれるし、
人との関わりもあるので、必ず会話があります。
安全で快適な生活ができたら、危険がいっぱいある実家にいるよりは
父にとっても母にとっても良いことだと、
最近やっとそう思えるようになりました。

とは言っても、また転倒したり病気になったりと、心配事は尽きないと
思いますが、もうあちこちの施設を探さなくてもいいので、
まずはほっとしました。

今は父の施設に会いに行くのが楽しみになりました。
イベントがあったら一緒に参加したいです。
今度行ったら、こじんまりとクリスマスの飾りつけをしてあげようと思います。


コメント (2)
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