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沖縄県知事の指示を沖縄防衛局が無視?-辺野古- 政府と対立?

2015-03-25 01:20:31 | 社会
沖縄の米軍基地の、大まかな時系列の動きです。まとめてみました。


■1990年代後半、沖縄米軍普天間基地の移設地として、名護市辺野古(へのこ)が浮上。
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■【政府が求めた移設先の辺野古沖の埋め立て工事申請に対し、仲井真知事は2013年12月末、政府による約3000億円の経済振興策などを条件に埋め立てを承認した。
沖縄知事選、翁長雄志氏が当選 辺野古埋め立てに反対【UPDATE】The Huffington Post更新: 2014年11月17日 15時50分
(仲井真前知事は、「普天間飛行場を沖縄県外に移設する」と言って2010年、知事に当選した。要するに、公約違反を堂々とやってしまった)

■2014年8月 普天間基地の辺野古移設への工事が動き出す。
8月にはシュワブ沿岸で海底ボーリング調査に着手した。(沖縄タイムス 【2014年十大ニュース】2014年12月21日 )

■2014年11月16日、辺野古移設反対の立場の、前那覇市長の翁長雄志氏が沖縄県知事選で当選。
時事ドットコム(2015/03/23-12:28)

■2015年1月15日 辺野古の基地建設工事、再開。
【電子号外】浮桟橋を再設置 辺野古新基地 民意無視し強行琉球新報2015年1月15日

■2015年3月23日 沖縄県知事、辺野古基地建設工事の中断を政府に求める。
岩礁破砕許可取り消し検討=翁長沖縄知事、きょう午後に会見-辺野古移設
時事ドットコム(2015/03/23-12:28)
沖縄県の翁長雄志知事は23日、政府が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古沖に投下したコンクリートブロックがサンゴ礁を損傷した可能性があるとして、海底ボーリング調査など移設に向けた一連の作業の中断を求め、政府側が応じない場合は仲井真弘多前知事が出した岩礁破砕許可を取り消す方向で検討に入った。
 翁長知事は同日午後2時半から県庁で記者会見し、こうした方針を説明する見通し。政府側は、コンクリートブロックの投入について「県側と調整した」と主張しているが、県は想定を超えてサンゴが損傷されたとの認識を示しており、見解が対立している。県側は独自にサンゴの確認調査を行いたい意向だ。 
 翁長知事の対応について、菅義偉官房長官は午前の記者会見で「甚だ遺憾だ」と批判。その上で「法律に基づいて粛々と工事を進めていくことに全く変わりはない」と述べ、県側の出方にかかわらず計画通り移設作業を進める考えを示した。



上の時事ドットコムの記事ですが、太字にした部分、
「見解が対立している。」とあります。
翁長知事は辺野古移設反対を訴えて県民に選ばれたのですから、意見が違って当然でしょう。
菅官房長官は翁長知事の辺野古移設反対姿勢を批判し、「遺憾」とまで言って、さらに「法律に基づいて粛々と工事を進めていく」と言っていますが、「法律に基づいて」が、曖昧です。
NHK報道によると、翁長知事は「沖縄県漁業調整規則」に基づき、岩礁破砕許可を取り消すと表明とのこと。
沖縄県知事 辺野古沖での作業中止を指示
3月23日 15時05分NHKニュース


下の画像は、共産党の宮本徹議員(衆院)のツイートより。



【翁長知事が7日以内に辺野古の工事停止を求める指示を防衛局に出しました。菅官房長官はまたも「粛々と進めていく」と。選挙で示された民意を無視し、手続きも無視し、民主主義を踏みにじるのは許されません。 pic.twitter.com/JYbUolD7Nt

— 宮本徹 (@miyamototooru) 2015, 3月 23】

NHK報道の「沖縄県漁業調整規則」という文言は書かれていないのですが、
翁長知事の指示文書の写しには、
「許可区域外にて行われたコンクリート製構造物等の設置については、当該許可に係る申請外の行為と認められ、許可を得ずに岩礁破砕行為が成された蓋然性が高いと思量されることから、県が必要とする調査を実施する。
と、あります。

■2015年3月24日 沖縄防衛局、海底ボーリング調査を続行。
(翁長知事、「海底面の現状を変更する行為」を30日までに全て停止するよう指示<朝日デジタル・山岸一生2015年3月23日>)
 防衛局、辺野古の海底調査継続 政府、法廷闘争辞さず2015/03/24 12:53【共同通信】
 沖縄防衛局は24日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先である同県名護市辺野古沿岸部で、埋め立てに向けた海底ボーリング調査を続けた。翁長雄志県知事による海底作業の全面停止指示に従わず、無視した形だ。翁長氏は海底の岩石採掘と土砂採取などの岩礁破砕の許可取り消しを警告しており、政府と県の対立先鋭化によって現状ではこうした事態につながる公算が大きくなった。政府は許可が取り消された場合、法廷闘争を辞さない構えだ
 菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で「現時点で作業を中止する理由は見当たらない。粛々と進める」と継続方針を明言した。


ということで、政府が裁判に持ち込むとなるのでしょうか、まさか。

そうなると、スラップ訴訟という感じもしてしまいます。

辺野古にはジュゴンが生息しており、写真で見たところ、海もとてもきれいです。自然豊かです(辺野古のサンゴは、「白化」したものの、回復してきていた、とネットで見ました)。この記事を今日紹介したのは、ここを埋め立ててよいのだろうか、という私の個人的な思いもあるからですが・・

政府は国の方針だけを押し付けて移設作業を一方的に進めることは、本来ならできないはずだと、私は思います。
だって、県民の意思は?無視されるの?ということになります。


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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-07-16 18:43:03
普天間の負担軽減する話なのだから辺野古の既存基地隣接の滑走路建設に反対するほうがおかしいでしょう。しかも、反対しているのは、もともと地元の人たちじゃないらしいですよね。ジュゴンなんて、地元の漁師さん、過去20年間見たことないって言うくらいのものなのに、そんなの理由に反対って、笑うしかないでしょう。 
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Unknown (ゆうこ)
2015-07-23 00:15:50
コメントありがとうございます。

『反対しているのは、もともと地元の人たちじゃないらしいですよね。』
どうかな・・そう言い切れるのでしょうか?

『そんなの理由に反対って、笑うしかないでしょう。 』
私は、環境破壊には間違いないと思いますが。

(コメントありがとうございました)
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