空と風と、月と、星。

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日本国憲法は、すでにボロボロなのかどうか。 そして、安倍総理とは違う「未来志向」について。

2015-09-14 18:00:00 | 社会
こんにちは。暗くなってきました。こんばんは、かな。

とうとう、安全保障関連法案の議決の期限が迫ってきてしまいました。
このままあっさり、参議院で可決されてしまうのだろうか、それとも、
次の参院選改選(2016年夏)を意識した公明党議員の中で、反対に回る人が出てきて、
衆議院でもう一度採決~可決~~という流れになるのでしょうか。
どちらにしても、可決されてしまいそうだ、とは思います。

この前のブログ記事の、憲法の「請願権・請願法」について書いてコメントもいただいたのですが、自分で調べてみてもどこをどう回っても、はっきりしない。「ザル法」である、ということは言えるかもしれないです。

そしてあらためて、憲法について。

小学館から出ている、500円の「日本国憲法」(憲法をそのまま書き写してあるだけのもの。用語の簡単な解説もある)を、内容も噛み締めて読んでいたのですが、・・・そのうちに、気分が重くなってきました・・。

というのは、・・・
日本国憲法の内容ですね・・内容について、考えてしまっていました。苦々しい気分、というか、虚しい気分、というかな。
「憲法はもうボロボロになっているんだな」・・というか。


「憲法ボロボロ」の例え、1。
【第二章 戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。】
ですが、『国の交戦権は、これを認めない』を破ってしまったのが安倍政権。
その前ずっと前から徐々に、グレーゾーンで米軍の補助部隊のようになっている、日本の自衛隊ですが、海外で紛争が起きるたびに立法して切り抜けてきたのとは違って、堂々と、憲法を破ってしまっている。


例2。
【第二十五条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。】

単身女性の3割が貧困状態にあり、子どもの16%が貧困状態にあり、様々な事情で親と暮らす独身男性の窮状(これは外からは分かりにくいそうです)があり、『健康で文化的な最低限度の生活』を送ることができていない人の割合は、日本に暮らす人々は、他のOECDの国よりも高いと聞いている。
私自身の生活にももろに関わってきて、とても懸念するのは、2017年4月から、消費税率が10%に上げられることです。
単身女性の、一月に7~8万円で生活する人が10%の消費税を払うというと、月に7000円から8000円が消費税に取られてしまうことになります。これは、とてもきついと思う。年間にすれば、(軽減税率がなければ)約8~10万円を払わなければならないということです。(軽減税率も、いつから実施されるか分かったものではありません) これでは、生活費が生存の必要最低限度かもしくは足りなくなり、「文化的な生活」など送れるわけがないです。いまさら、わたしが言及するまでもありませんが。

小泉政権を経て、民主党で政権交代したときに一旦政策が庶民寄りになったものの、民主党野田政権(消費税増税を決定)から民主党は自民党のようになり、
安倍政権で、憲法を無視する(集団的自衛権の行使)という事態になってしまった。
しかも、首相、安保法制成立「夏までに」 異例の国際公約(===【ワシントン=永沢毅】安倍晋三首相は米議会演説で、自衛隊の海外活動を広げる新たな安全保障法制について「必要な法案の成立をこの夏までに必ず実現する」と言及した。===
ということで、
国際公約とありますが、事実上はアメリカに対しての約束ということだと思います。
こういうことを、日本人は、許してはならないと私は思います。


最近の、日本の外交問題を考える上でとても印象に残った言葉は、中国の首脳・習近平氏の言葉。(9月3日)
抗日70年行事のあいさつです。
戦後世代に「正しい歴史観を」 習主席、安倍首相談話に反論 中国、歴史戦の継続を宣言(2015.9.3産経ニュース)
その中から、ほぼ全文を転載。========
中国の習近平国家主席は3日午後、「抗日戦争勝利70周年」記念の軍事パレード後のレセプションで「侵略戦争以後に生まれた人であっても正しい歴史観を持ち、歴史の教訓を心に刻まなければならない」と述べ、戦後生まれの日本人に対して「正しい歴史観」を持つよう求めた。

安倍晋三首相が戦後70年談話で「戦争に関わりのない世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」として謝罪に区切りを付けたい意向を示したことを暗に批判し、歴史認識をめぐる対日攻勢の継続を宣言した形だ。

 習氏は「侵略戦争を否定したり、歪曲したり、さらには美化したりする全ての言動は自らも他人もだますことだ」と指摘。「侵略戦争の否定は歴史をもてあそぶものであり、人類の良識に対する侮辱だ。世界中の人の信頼を失うのは必然だ」と述べ、・・・

==========(太文字は私による)

習近平氏のこの言葉に対し、反発したくなる人もいるかもしれません。
では振り返って日本はどうか。
日本の閣僚や国会議員は、相変わらず靖国神社の例大祭や終戦記念日に参拝しています。
南京大虐殺はなかった、と言い切る議員もいるようです。
こういうことを、中国政府の幹部はよく見ています。
彼らは、「本当の意味での反省など、日本にはないのではないか」・・日本政府に対しこういう不信感を持っていると私は思います。
日本が、あの戦争を反省したり、議員閣僚が靖国神社に参拝したりしないことは、決して、自虐でもないし戦死者をないがしろにするものでもないと思います。
こういうことこそが、(首相の言葉を借りて言うならば)「未来志向」だと私は思うのです。



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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-09-14 18:50:58
今年、安保法制で憲法が話題になったので、日本国憲法を、前文から99条まで通し読みをしました。そうすると、9条がすごく異質であるという印象を受けました。憲法の根本思想は、基本的人権の尊重です。合憲とか意見とか言う根拠としての最高法規の規定も97~99条がセットになっていて、基本的人権の尊重がその理由です。 9条はGHQの占領政策上1946年の段階では、日本に軍備を持たせないという方針を憲法に書いてしまったというだけのもので、人権尊重の理念とそもそも齟齬があるのです。ですので、私個人は、9条が違憲だと思っています。
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9条が違憲!?…うむむー (ゆうこ)
2015-09-17 15:38:03
コメントありがとうございます。

通りすがりの方でしょうか?

憲法9条が違憲、ということは想像もしなかったので、正直に言うと少し面食らいましたが、
何とか考えてみました。
ブログ本文での回答を試みます。
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