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海上自衛隊哨戒機P-1の量産機の飛行再開に抗議し、P-1の厚木基地配備撤回を求めます。

 10月22日、「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」は次のような声明をだしました。


     海上自衛隊哨戒機P-1量産機の飛行再開に抗議し、P-1の厚木基地配備撤回を強く求める声明
                                            2013年10月23日
                           爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会

 防衛省は10月21日、大和市、綾瀬市、神奈川県に対して、既に厚木基地に配備している海上自衛隊哨戒機P-1量産機(3号機、4号機)の飛行を再開することを伝えてきた。私たちはP-1の飛行再開に強く抗議するものです。
防衛省は、5月13日に起きたP-1量産機(5号機)のエンジントラブルの原因を量産化にあたって燃料噴射弁を肉厚化したために燃料が不安定化したことにあるとしてきた。そして、今回その対策としてソフトウェアを改修し、エンジントラブルを起こした時の動作をおこなっても問題がないことを確認したとしている。しかし、ソフトウェアの改修だけで安全が本当に確保できるか、基地周辺住民にとって不安がぬぐいされたとは言い難いものである。
 防衛省は、今年3月のP-1厚木基地配備にあたって「今般、全ての地上試験や性能評価を終了し、機体の安全性などが確認された」(「海上自衛隊厚木航空基地における次期固定翼哨戒機P-1配備について」2013年3月12日南関東防衛局長通知)としていた。ところが「機体の安全性などか確認された」3ヶ月後の5月13日に量産機5号機においてエンジン4基が全て停止するという重大なトラブルを起こすこととなり、防衛省が繰り返す「安全確認」に疑問を持たざるを得ない。
 また、9月30日に防衛省がP-1量産機のエンジン不具合への対応に関わる説明を大和市と綾瀬市に行った際に、「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」がコメントで問題提起した、「5月13日にP-1量産機のエンジントラブルが起きたにも係わらず、なぜ、防衛省の発表がマスコミ報道後の6月20日、午前10時30分になったのか」、「燃料噴射弁の肉厚増加と決めた際に、その影響について、なぜ検証しなかったのか」などについても明確にされていない。
そして、これまでも繰り返し指摘してきたように、P-1の厚木基地配備は「ジェットエンジンを主たる動力とする飛行機(ターボプロップ機を除く。)は、緊急止むを得ない場合を除き、使用しません」とする46文書(昭和46年12月20日横浜防衛施設局長通知)に反している。
 私たちは、P-1の飛行再開に強く抗議し、飛行再開の中止と厚木基地配備の撤回を強く求めるものである。
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