湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

野分跡俳句

2022-11-03 07:22:22 | 文学
10月の句会の兼題「野分跡」で複数の点が入った5句。
野分後朝の浜辺の貝模様
野分後やっぱりあった花ばさみ
砂浜に異国のラベル野分後
野分跡青天井の雲不動
赤き実に二、三羽来たる野分あと


12音+5音の季語という型で作ろうということで下五に「野分跡」を置く課題だったのですが、うっかり上五に持っていってしまった句も。
5音の季語+12音も基本の型のひとつなので、それでもいいと言えばいいけれど、全て一物仕立ですね。
しかも新鮮味が薄い内容になってしまいました。「確かにそうだね」「ある、ある」と共感してやってください。
もっと一物仕立にしにくい兼題にしないと、二物衝撃修行にならないみたいです。
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雑の詩パート1

2022-11-02 23:12:07 | オリジナル
新しい共通テーマ「雑」でSが書いた詩を投稿します。

行方(ゆくえ)

散らかっています
築山の前に大きな黄色い篭があって
中には取っ手の壊れたグリーンのジョーロ
いつまでも動かないカエルの置物

お池にはフラフラと何かがいますよ
お池の周りにはつわぶきがありまして、
燈篭があります

塀が、竹垣の塀が、そろそろ15年にもなりますから
職人さんを呼んで直してもらうか、
通販で竹みたいなものにするかが大問題なんですよ
大って代かも知れなくて
みんなちょっと見は綺麗な
実は心が雑なものに変わってしまっていますよ
お代の問題ですかねぇ

いつまでも壊れないって
日本人には雑なものに思えるんですよね
窶れるっていう歳月の綺麗な歩み方がこの国にはありまして、
あれは雑にはみえませんですね
人の窶れは清潔なら
やがて極楽の階段に繋がっているような気がいたしますねぇ
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