湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

寺山修司は鏡花好き

2018-11-20 18:23:48 | 文学
寺山修司展は、神奈川近代文学館の外にも仕掛けがあることを一昨日ご紹介しました。入口前でも円柱の短歌が来る人を館内へ誘います。

失いし言葉がみんな生きるとき夕焼けており種子も破片も
館内の展示は文芸、作詞、映画、舞台などと多岐にわたる彼の活動分野ごとにブロック分けされていました。
映画関連の展示には、使用許可を求めて逗子の泉名月宛に書かれた、こんな文面の手紙も。
…小生は映画演劇などの演出をしている寺山修司というものです。
映画は、三年前にアートシアターギルドと連携して、小生の歌集をもとに「田園に死す」というのを作りました。
カンヌ映画祭で、これを見たフランスのプロデューサーのブロンベルジュ氏が、小生に四十分位の短篇映画の制作を依頼してきました。
小生は、かねてから泉鏡花作品を愛してきており、この機会に、鏡花の中篇「草迷宮」を映画にしてみたいと思い立ち、ブロンベルジュ氏に話したところ、氏も非常に乗り気になりました…

そういう訳で「草迷宮」はフランス映画なのです。日本での公開は彼の没後でした。

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