湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

詩「浅春」

2019-02-08 22:21:36 | オリジナル
自由題でTが書いた詩を投稿します。

浅春

ゆるりと
川面に映っている家々の影
夜更けの雪はもうない
小さなギャラリーでは
雛展が始まり
河口近くのマリーナからは
一艇のクルーザーが出て行った

三日前から
私の耳の奥に未知の生き物が潜み
鳴いている 鳴き続けている
気になって
柔らかな時の中に入れない
こいつの為に今は生きよう

裸足になって
冷たい波打ち際を歩く

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プレバト初の女性名人 | トップ | 改稿あこがれ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

オリジナル」カテゴリの最新記事