湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

非人称存在の俳句

2018-12-14 22:56:53 | 文学
写真や絵画がふんだんに添えられた、見ても楽しいオールカラーの句集。

帯文は坪内稔典さん。
俺、猫だから。俺、狸だから。俺、鎌倉だから。
そして、俺、前田吐実男だから。
というように存在する93歳! いいなあ。


著者は非人称存在俳句を実践しています。その特徴は次のようなもの。
1 個我が消されていること
2 個我を消しての主観の客体化
3 虚実自在
4 一人称でも、二人称でも、三人称としても鑑賞が出来得る
5 人間存在の本質をそれなりに捉えている

書名は次の句からとられたもの。 靴下手袋大嫌い俺猫だから
飄々と詠んでいるようで、しっかりとした論理を踏まえているんですね。

裏表紙は、逗子在住の木版画家高橋幸子さんによる鎌倉地図です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Tの展覧会 | トップ | 鳥の詩パート2 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文学」カテゴリの最新記事