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湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

逃げるの詩パート1

2025-04-14 18:40:36 | オリジナル

共通テーマ「逃げる」でYが書いた詩を投稿します。

 

下り坂は春の宵

西も東も空は淡い絹の色

風は凪

花は盛り

老いた桜と視線が重なった

 

首をざんと伐られ

片膝をついて

うると構え

花は一輪一輪

羽二重に鴇色の彩

ゆれるかゆれないか

なよやかな湿気を纏い

老桜はわたしを見ていた

 

わたしは畏れた

 

命の渚にいて

老桜は揺るがない

魂の際から逃げない

 

わたしは揺らぐ際を

掬い上げ

手のひらと頬の間に迎える

 

猛烈に温かい

 

ここから

逃げては行かない

コメント
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