共通テーマ「折る」でFが書いた詩を投稿します。

約束
毎晩南向きの雨戸を閉めるとき
南西の空に光る金星に
あしたも晴れるねえ
と声を掛ける
彼もまたたいて返事をする
ああ、晴れるねえ
怪我する前に足元の折れたマグノリアの枝を早く片付けろよ
明日やるよ
お前昨日もそう言ってたぞ きっとだぞ
睨まれたのか 笑われたのか僕はわからない
わからないがそう言っているように瞬く
濃紺の空に利鎌の月と一緒に居て
一挙手一投足を見守っているその光
冷たい光にほのかな温かみさえ感じて
子どもの頃に見ていた
銀河の流れの行方を
全天に視線を投げて探してみる






