湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

透けるの詩パート1

2022-12-13 15:04:40 | オリジナル
共通テーマ「透ける」でTが書いた詩を投稿します。

黄葉が舞う日 

散る花びらのように
銀杏の葉が舞い落ちている
明るく色づいたベンチには
静謐が座っている

がんの手術は明日
戻ってきたい
風が吹いて 過ぎる時が
透けて見えるこの空間に

陽に映えて
一瞬 大銀杏が金色に輝いた
てっぺんは裸木で
枝に一羽のとんびがとまっている

ひどく超然として
パズルの最後のピースだ
コメント
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