湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

直木三十五を慕う墓

2018-10-28 21:54:57 | 文学
今日も文学者掃苔ネタ。横浜市金沢区編。
富岡吟行に行った時、直木三十五宅跡(10月11日の投稿参照)近くの慶珊寺墓地に、逗子ゆかりの直木賞作家佐藤得二の墓を見つけました。

この墓の横の道を上った右側が直木三十五邸のあった場所です。
↓略歴を刻んだ墓誌。

昭和38年「女のいくさ」で直木賞を受けた当時、最高齢受賞者として話題になりました。
直木三十五は最初慶珊寺に葬られました。後に彼の墓は近くの長昌寺に移されました。更に長昌寺の芋観音堂横に改葬されました。
その際、尊敬する直木三十五の横に墓地を確保したのが胡桃沢耕史。その翌年の昭和58年に「黒パン俘虜記」で念願の直木賞を受賞したとは、ドラマチックな展開です。

人気シリーズ「翔んでる警視」から取った翔の字が墓石の斜めにカットした部分にくっきりと彫ってあります。胡桃沢耕史は昭和22年から没年まで鎌倉に住んでいました。
コメント
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