湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

澄むの詩パート10

2017-10-02 12:38:32 | オリジナル
昨日は、市民交流センター和室で開かれた第11回逗子市民茶会へ。
立礼式わかばの会のお点前で紅葉をかたどったお菓子と抹茶をいただき、拝見物の説明を拝聴。俳句に通じるものを感じました。

では、共通テーマ「澄む」でHが書いた詩を投稿します。

澄んだ心

彼女は澄んだ心で一生懸命に踊った
彼は澄んだ心できれいな絵を描いた
演奏家は澄んだ心で音を奏でた

躍りと絵と音楽は小さな宇宙をつくりたかった
澄み渡る雄大なパースペクティブの世界を

彼女は誰よりも真面目に懸命に踊った

彼女は彼らと一枚の額に収まることを拒んだ
真面目に踊ることは日常と同じことだと真剣に説いた

演奏家は彼女に躍りは主役だと語りかけた
彼女は額に一緒に収まらない理由を真剣に説いた

美しい絵を描いた彼は彼女ににっこり笑った

きみは澄んだ心の持ち主だから
コメント
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