湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

雫の詩パート2

2016-02-12 02:30:23 | オリジナル
共通テーマ「雫」でAが書いた詩を投稿します。

ぬるい雫

微笑んで飲み込んだことが
幾度もあったかもしれません
けれどある時から
生ぬるくねばつく雫を
受け付けなくなりました
もしそんなものを今日
あなたたちがよこしたら
顔を横に振り続けるでしょう

過酷な環境に適応した
哀しく雑な生き物で
多くを必要としないのです
誰からも見られず
上からも下からも何も
受けることなくいたいのです
だから嵐の中で
すべての雫をいつまでも
払いのけています
憐れみはいらないのです
きまりごとに則った義務も

歪んだ表情と不自然な動作で
訴えているように見えても
決して何も下さないで
あなたたちの感性で
わたしを見ないで
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