神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

幻聴から考察した聴覚障害について(インターネット歌会より)

2015年11月27日 11時19分25秒 | 聴覚障害
さきほどインターネット歌会に書き込んできたものを、こちらに転載します。

まだ今月の歌会は終わっていないのですが、総括というコーナーに入ったので、歌会中、話題になった幻聴について書きました。

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おはようございます。bikoです。

歌とは全く関係ないのですが、幻聴について雑談です。関心のある方のみ
お読みください。

> 11:耳といふ迷路に響く(中略) ショパン・ノクターン

難聴者の私の耳鳴りの場合を書かせていただきたいと思います。

○○さんの書かれているように、私にも幻聴のようなものがあります。

それはどういうときに現れるかというと、静かな場所に一人でいるようなとき、
誰でもそうでしょうが、つい耳を澄ましてしまいますね。

そんなとき、感音性難聴で特に高音域の聞き取りにくい私に高音域の音が
聞こえるときがあるのです。

こういう幻聴で困るのは、聴力検査をするときなどです。

密室に閉じ込められて聞こえの検査をしていただくのですが、検査時間中は
ずっとごく弱い高音域の音が聞こえるのです。

聴力検査は、音が聞こえた時に手元のボタンを押して、それを検査する人が
カウントしてデシベルを決定するのですが、

でも、自分でも幻聴ということが何となくわかりますので、ボタンを押すべきか
どうか迷うのです。

デシベルとは、失われた聴力を表すバロメーターです。

たとえば、60デシベルだと正常な人の聴力の60パーセントほど失っていると
いうことになります。私達聴覚障害者が一喜一憂するバロメータとも言えます。

幻聴によって、そのバロメータに誤差が生じるのではないかと、私達は危惧を
するのです。

ちなみに私は現在70~80デシベルくらいです。100デシベルくらいになると
聾といわれます。

(ご参考)聴覚障害の基礎知識

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(註1)該当の歌は未発表の歌をネットに出すのは違反ですので(中略)にしました。

(註2)文中の「○○さん」とは、私と同じく聴覚障害をお持ちの方です。○○さんは私の発言の前に次のような発言をされました。

なぜ耳鳴りがするかというと、耳が悪くなって聞こえなくなった周波数の音が耳鳴りとして聞こえるらしい。

つまり、聞こえなくなった周波数を受け持つ脳のある部分が実際には出していない音をこれまで通り聞こうとして発する信号が耳鳴りとして聞こえるらしい。

だから、高音部分が聞こえない人はキーんという高音の耳鳴りが、低い周波数の音が聞こえない人はジージーというような耳鳴りが聞こえるらしい。

腕を切断した人が無い指先が痛むように感じることがあるそうですが、それと同じようなものかと。