本書は、著者が好きな詩を、「生まれて」、「恋唄」、「生きるじたばた」、「峠」、「別れ」というテーマで、紹介している。
著者は、日本の詩歌が人間の感情である喜怒哀楽のうち、「ただ『怒』の部門が非常に弱く、外国の詩にくらべると、そこがどうも日本の詩歌のアキレス腱ではあるまいか」という(151頁)。これは詩歌にとどまらず、日本の社会の傾向としても当てはまるだろう。なお、本書の初版は1979年10月。
著者は、日本の詩歌が人間の感情である喜怒哀楽のうち、「ただ『怒』の部門が非常に弱く、外国の詩にくらべると、そこがどうも日本の詩歌のアキレス腱ではあるまいか」という(151頁)。これは詩歌にとどまらず、日本の社会の傾向としても当てはまるだろう。なお、本書の初版は1979年10月。