2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 高杉良著『呪縛』上下巻(角川文庫)

2010-03-25 19:14:48 | 読書
朝日中央銀行という架空の都市銀行で、総会屋がらみで、銀行のトップが何名も逮捕されるという事件が起きた。その銀行の再生を目指して頑張る中堅幹部である主人公北野が数々の困難を、いろいろな人の助けを得ながら、克服していくさまを描いている。
他の高杉作品と同様、サラリーマンが読めば元気が出る小説である。
なお、1999年に主演役所広司さんの『金融腐蝕列島 呪縛』で映画化されている。
なお、この小説は、解説を書いた佐高信さんがいうように、ある都市銀行の同様の事件をどの程度もとにしているかどうかはわからない。多分、当事者しかわからない。
初出(文庫化前は上中下巻セット)は1998年12月に上巻。
「総会屋などの闇社会に汚染されていない企業のほうが圧倒的に少数派」(下巻415頁)との、ある登場人物の発言があるが、「圧倒的」ではなくなったかもしれないが、悲しかな現実だろう。
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