(上の写真=ストライキに立ち上がるメトロコマース支部組合員)
東京メトロ・メトロコマースは非正規労働者への差別をやめて生存権を守れ!
3/18 東部労組メトロコマース支部のストライキ闘争を支援してください!
東京メトロの地下鉄駅売店「メトロス」で働く非正規労働者でつくる全国一般東京東部労働組合メトロコマース支部は3月18日、非正規労働者への65歳定年制に反対するストライキを決行します。
同支部は、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)の駅売店で働く非正規の女性たちで2009年3月に結成されました。直接の雇い主は東京メトロの100%子会社の株式会社メトロコマースです。
支部の組合員は3ヶ月、半年、1年という有期雇用でずっと働き、もっとも劣悪な待遇である契約社員Bです。同じ仕事をしている正社員や契約社員Aとは賃金やその他の待遇で大きな格差があります。月の手取りはフルで働いても12万円程度です。貯金する余裕はありません。高齢になっても年金がもらえない人や年金だけでは暮らしていけない人が大勢います。それなのに会社は65歳になったからと言って正社員と同じように定年退職を迫っています。
メトロコマースや東京メトロの正社員は無期雇用で、年功で賃金が上がり、定年になれば莫大な退職金が支払われて、厚生年金も手厚く支給されます。ところが、契約社員Bは何年働いてもほとんど同じ時給で、退職金は1円も支払われません。ボーナスでもその他の労働条件でも差別的な扱いをしておきながら定年だけは正社員と同じなのです。
同支部はメトロコマース経営陣との団体交渉で、非正規労働者への定年制の撤廃と65歳以降の組合員の継続雇用を要求しましたが、会社は「それが決まりだから」と応じませんでした。私たちの要求はそんなに並外れたものでしょうか。私たちはぜいたくをしたいわけではありません。ただ、人間らしく働いて、生活していきたいだけなのです。東京メトロやメトロコマースの経営者も等しく痛みや苦しみを味わっているのでしょうか。
非正規労働者自身がストライキに立ち上がる例はまだあまりありません。ストをやれば、ただでさえ安い給料からその分の時給は差し引かれます。次年度の契約更新に影響があるのではという不安もあります。しかし、毎年毎年、理不尽な定年制で非正規の仲間が路頭に迷っていく姿を黙って見過ごすわけにはいかないという思いで同支部はストライキを決意しました。東部労組は2013年の「非正規春闘」として取り組みます。
今後、社会的に非正規労働者の高齢化は避けられません。女性の場合はなおさらです。しかし、定年や年金などの法律や制度は正社員中心に設計されているため、非正規が定年を理由に働けなくなった場合は深刻な生活危機を招きます。今年4月に施行される改正高齢者雇用安定法も、65歳までの雇用を企業に義務づけましたが、非正規にとっては65歳以降の継続雇用が欠かせません。
会社側は「法律では義務づけられていない」などと非正規労働者の声に耳を傾けようとしていません。これまで差別やいじめで、どれだけ多くの非正規労働者が涙を流してきたかをメトロコマースと東京メトロの経営者にわかってもらうしかありません。
3月18日、同支部は終日ストライキに入ります。そして、午前中に厚生労働省で記者会見を開き、この問題を広く社会的に訴えます。その後、メトロコマース社前と親会社の東京メトロ本社前で連続抗議アピール行動を行います。この抗議行動に皆さんの支援を心よりお願いします!
メトロス売店で働くすべての非正規労働者は東部労組メトロコマース支部に参加して一緒に声をあげてください!
【メトロコマース支部ストライキ抗議行動】
■集合日時:2013年3月18日(月)午後1時
■集合場所:株式会社メトロコマースが入るビルの前(東京都台東区東上野6-9-3 住友不動産上野ビル8号館)
※東京メトロ銀座線「稲荷町」駅 徒歩1分
地図 http://www.metocan.co.jp/company/profile/
■連絡先:全国一般東京東部労働組合メトロコマース支部(担当・須田光照)
電話 03-3604-5983
ファックス 03-3690-1154
メール info@toburoso.org
私は、「郵政非正規社員の『定年制』無効裁判」原告の
丹羽と申します。
須田さんの、レイバーネットMLへの書き込みで、皆さんの闘いを知りました。皆さんの状況は、私達とよく似ています。
2011年9月、全国で1万2千人を超える郵政の非正規社員が、一斉に解雇されました。この解雇は、後付け「65歳定年制」を理由としていますが、この定年制が導入された時、私達には周知されませんでした。
皆さんと同様に、私達も低賃金・低待遇で働いてきました。退職金もありません。私と一緒に解雇された同僚は、昨年末から、生活保護受給を余儀なくされました。
人を、「生活できない賃金」で雇用すること自体、間違っています。私は、「定年制」を導入するのであれば、賃金・年金を含む待遇も、正社員と同等にするべきだと思います。
今、私達は、原告9人で「定年制無効裁判」を、東京地裁で闘っています。これから、皆さんと連帯して、命を危うくする「非正規社員の定年制」に反対していきたいと思います。18日に、社前でお会いしましょう。ともに頑張りましょう!
丹羽さんたちによる郵政の非正規定年制の無効裁判は本当に先進的な闘いであると、今回のメトロコマース支部の争議で実感しました。
有期雇用で不安定な立場に毎年置きながら、その非正規労働者に定年制を導入すること自体が「公序良俗」に反します。さんざん正社員と差別しておきながら、定年だけは非正規にも当てはめるということがどれだけ残酷なことなのかをもっともっと社会に知らせていかなければなりません。
ともに頑張りましょう!
非正規労働者にとって「定年」の名の下に退職させられれば、たちまち路頭に迷います。生存権のかかった闘いだと思います。私たちも65歳以降の継続雇用を要求して闘っていきます。
ともに頑張りましょう!
こんな格差のある状況、決して許せません。
よくこれまで辛抱されましたね。
雇用改善、要求が通ることを祈っています。
yahooトピックスに掲載されてましたので、世の中の関心度は高いです。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/labour_offensive/?1363576086
頑張りましょう!!
ストを実施することだけでも、エネルギーのいることだと思いますが、立ち上がったみなさんの元気そうなお写真を拝見して、頼もしく思いました。
働く人間が自分の生活を少しでも良くしたいと思うのは当然のこと。みなさんの戦いを応援しています。