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全国一般東京東部労働組合の記録

阪急トラベルサポート(HTS)支部が国会シンポで発言

2007年10月05日 13時14分48秒 | 添乗員・旅行業界

10・4派遣法改正の国会シンポでHTS支部が発言
「添乗員の仕事を誇りあるものに!」

「格差是正と労働者派遣法改正をめざす国会内シンポジウム」(同実行委主催)が10月4日に参議院議員会館で行われ、全国一般東京東部労組HTS支部が参加し、添乗員の地位向上を訴えました。

参加したのは、HTS支部の組合員4人と東部労組スタッフ3人です。会場には約160人が集まりました。民主党、共産党、社民党、国民新党の国会議員が出席し、労働者派遣法の改正について議論しました。マスコミも多く駆けつけていました。

現場からの報告としてHTS支部の4人が登壇。支部副委員長の江口美佐恵さんが代表して発言しました。主な内容は以下の通りです。

****************************************

HTS支部は結成して半年ちょっとです。会社とは団体交渉を7回行うなど、組合運動を重ねています。

全国に1万人以上いる添乗員の大半は、登録型派遣のもと「日当制」で働いています。24時間働いても、新人だと1日7000円という日当で、それ以上は時間外手当などビタ一文も出ていません。雇用保険も入れてもらえません。

「ツアコン」と言って華やかなイメージがありますが、派遣先の旅行会社の言いなりで、旅程管理という本来の業務以外の仕事が増える一方です。お客さんに朝焼けやフラメンコショーを案内するため、深夜2時や3時に起きたり、ホテルに帰ってくるのが深夜12時を回ったりすることもあります。それでも日当は7000円。10年以上キャリアを積んでも1万数千円にしかなりません。

添乗員が家庭を持って、家族を養えない現状があります。会社が削るのは人件費ばかりで、ツアー中はガイドや通訳、荷物持ちまでやらされます。こうした状況にこれまで目を向けられてきませんでした。

私たちHTS支部の目標は、若い人にとって添乗員という仕事を誇りあるものにすることです。添乗員の社会的な地位を向上させるため、私たちもこの運動に加わっていきたいと思います。ご協力をお願いします。

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33 コメント

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しんど~! (現役添乗員)
2007-10-06 15:01:06
最近のツアーって妙に語学力が必要ですよね。
もう通訳です。
今、売り手至上といいますが当たり前です。
こんな大変なツアーに日当1万円前後で添乗にいかなくてはいけない。みんなやらないよね。
その能力があれば一般企業で時給1,500円以上で働けるもの。
JSGと法律で決めればいいのに。
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Unknown (Unknown)
2007-10-06 22:49:20
もう疲れてしまいました。

死にたいです。



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Unknown (こえだ)
2007-10-06 23:06:58
やはり添乗員の待遇や環境について、明らかに「おかしい」という認識が広く広まってきたのだと思います。私も添乗員ですが、旅程管理という誇りのある仕事であるはずなのに、車内販売などの的外れの業務や、賃金や保険に関する問題、しまいにはお客様やバスドライバーにもなめられてしまうという、辛い仕事になっています。一番辛いのがAGTにもなめられているということ。ある東京の大手旅行会社の経理での対応は、ほんとうに添乗員を馬鹿にしているような対応をしています(噂になっている位ですから、ほとんどの方が経理職員のひどい対応のことは御存知だと思いますが)。国会議員の皆様にも認識してもらってきているというのは、大きな成果だと感じております。(なぜ自民党議員の参加がないのかが疑問ですが。)
添乗員が再び誇りある職種になるために、そして、子供たちに対して「やめた方がいいよ」と言わなくてもよい仕事になるように、切に願っております。
今の賃金では結婚はもとより、生活さえもピンチです。一人暮らしをすれば、国民保険料も、NHKの受信料も払えません。でも、1日のうちほとんどの時間は働いています。どんなに働いても、低所得。毎月、銀行の通帳とにらめっこです。
阪急、CT、読売などの大手は、やはり添乗員のことをもう少し切実に考えてほしいと思います。また、派遣会社ももっともっと、現状の待遇に目を向けるべきです。問題になっている某派遣会社と同じように、いろいろな名目で給料天引きはひどいものです。また、給料がよいと言われている某派遣会社も、年1回の総会には義務出席で、年会費として6000円もとられているそうです。総会には自費だそうで、聞いた話だと、出席しないと独自システムのポイントがマイナスになるそうです。またある派遣会社では、繁盛期に自己都合で休みをとると、アサインに影響を与えるそうです。添乗員の待遇改善は、やはり一人一人が動かなければならないと思います。
添乗員として業務を遂行している方は、夢と誇りをもって働いていると思います。ぜひ、添乗員の地位を一般と同じようにしていきたいと思います。事情をよく知っているお客様から「どうせ日雇いでしょ?」と言われたときのショックは、泣きたくなるものがあります。
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Unknown (Unknown)
2007-10-06 23:22:27
対客電話で添乗員が現地の案内等をするのはおかしいです。事前に日程表等に記入するべき。対客電話は時間に限りがあります。30~40人に案内なんて到底出来ません。旅行会社はちょっと怠慢すぎます。
何かあるとすぐに「対客で言いましたか?」と言ってきますが。それにグループの代表者のみの対客が当然なのになぜ一人づつ電話をかけるの?
素麺つくる会社等は「早く連絡が欲しい、準備したいから。」って客が申し込み時に言って来ている事でも数週間ほったらかしで添乗員に数日前に対客かねて電話をかけさせる。「早く電話をしてあげて!」って。どういう事。お客は1ヶ月以上前から連絡欲しいって言っているのに。この会社の打ち合わせ精算代0円です。そのくせ添乗員を奴隷扱い。マニュアルに「奴隷になれ!」って記してある。これは犯罪です。奴隷宣言させているのですから。
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とある添乗員より (Unknown)
2007-10-06 23:56:49
過去にさかのぼって残業代を請求するお話で、派遣会社ではなく旅行会社に直接請求することは、不可能でしょうか。

私は○○○○(わざと○にしました)に所属しております。ウチの会社は旅行会社から入る収入自体オープンです。添乗員は収入から所属経費程度しか会社に毎月上納しませんので、会社に添乗中の残業代を支払う財源はありません。

各派遣会社が所属添乗員の残業代を集計の上、旅行会社に請求することは可能なんでしょうか?
過去にさかのぼる事が出来るのは2年までなのでしょうか?

申し訳ございませんが教えてください
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派遣先の責任 (本部HTS支部担当スタッフ)
2007-10-07 00:38:04
派遣元と派遣先の関係は、所謂「商取引」となります。一方派遣添乗員の賃金は雇用主派遣元との間の労働契約によりますので賃金の直接の責任は当然派遣元にあります。

しかし、時間外割増し賃金は「添乗労働時間」に対する正当な対価であり、労働基準法上では、まさに、その「添乗労働時間」管理の責任は派遣先にこそあります。であれば、過去添乗労働時間管理を「みなし労働」を理由に、わざと、してこなかった派遣先の責任も当然浮上してくるはずです。これこそを皆さんの声で大きな社会問題としなければなりません。

過去2年分や今後についても派遣先の緊急な責任問題として浮上して来るのは必至です。
「商取引」自体が違法行為を内包した上で成立していたとしたら、当然その「商取引」自体も問題となるはずです。

しかし、雇用主としての直接責任はなんといっても直接の派遣元にあります。<とある添乗員より>さんの職場には正社員と同じように有給休暇は貰えていますか。雇用保険や健康保険など社会保険は入っていますか。会社も「みなし労働」反対の表明はして下さっていますか。退職金制度はありますか。病気の時の傷病手当は正社員と同じように支給されますか。仕事がない時は「休業補償」がありますか。

派遣元には、派遣先と一緒になって添乗員を抑えて来た歴史があります。派遣元が添乗員の側に立ち、派遣先に真っ向から異議申し立てをする姿勢があってはじめて添乗員も納得するでしょうが姿勢が今のまま、今度は派遣先のせいにされても中々うなずけるものでもありません。

ただいずれにしても一番悪いのは派遣先や旅行業界全体の経営陣とそれを認めてきた政府・国土交通省・厚生労働省にあることは誰の目にも明らかです。

今後もぜひ一緒に考えていきましょう。
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対客電話 (Unknown)
2007-10-07 12:17:42
これ、人数多いと本当大変です。
同じこと言うだけでも相当疲れますが、1件の電話でだいたい20~30分かかるなんてこともけっこうあります。
それを、すべて会社で済ませられればまだ良いですが、つながらない場合、あるいはお客さんから夜にかけて欲しいなどと指定されてしまう場合、自宅に持ち帰って自宅の電話を使わなければなりません。
これは、ある意味、問題になりませんか?
というのも、近頃は携帯などの番号の方や、発信もとの通知をオンにしていないと受けない電話というのもあって、こちらの番号が通知されてしまうことにあります。

これだけ個人情報保護などと口うるさい旅行会社が、添乗員の個人情報には一切無頓着であること。
番号通知がきっかけとなって、私は、自宅宛にお客さんから電話をかけられてしまったこともあります。
会社にこの件を話したら、番号通知するから悪い。といわれ、公衆電話などの手段もあると言われましたが、携帯が主流の昨今、我が自宅付近の公衆電話はもう取り払われていてありませんよ~だ!

電話は、何時~何時頃までとか、不在の場合はご容赦願いますくらいの案内を、旅行会社にはしてほしいです。
電話代だって、上限なんてつけないでほしい。
1人3分で済ませたくたって、なかなかこちらからは切れない。そういう現状をもっとわかってほしいです。
この「電話をかける」という作業も、1件いくらで手当てがあっても良いのではないでしょうか?


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TCSA よ! (Unknown)
2007-10-07 13:42:25
添乗員の生活を考えてくださるTCSAは、各添乗派遣会社に所属する添乗員の残業代を請求する手続きに援護してくださるんでしょうねぇ!

残業代が出すべきだとTCSAより上の公の機関から命令が出たのですからね。

えっ? まさかここまで大問題になっていても、知らないフリをなさる? そんなことはないですよね?

「コンプライアンス」って大切ですよね。
いままで添乗員を見殺しにしていたTCSAの皆さん。
なにか正式にTCSAの主張を表明されたらいかがでしょうか。いつまでもだんまりを決め込んでいても、事態は改善することはありませんよ!

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履き違えたサービス (現役添乗員)
2007-10-08 03:59:15
オイルサーチャージ等別料金で請求しているこのご時勢に見なし労働を利用してすべての業務をサービスとして添乗員に押し付けているボランティア旅行業界。

航空会社を見習って下さい。

>対客電話一件¥5,000を取るべき。
>落し物捜索一件¥5,000(既に取っている所有)
>ツアー中の個人別途手配料一件¥5,000

商売なのになぜ無料でやるの?添乗員の人権費がタダだからでしょう?
商売ではなくボランディアですね。
自分は職業で添乗員をしています。ボランティアではありません。無料奉仕は致しません。

労働の対価をちゃんと払って下さい。


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帰国して (トラサポTC)
2007-10-08 06:06:38
コメントを見まして、冗談でなく、うれし涙にくれております。これでやっと、少しは人様と同じような生活が送れるものかと。残業代、今度こそ、支払わないのなら、もう、いいですから、どんどんそれを指示した人達から、逮捕してくださってけっこうですから。
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