梅ちゃんのガーデンブログ

コンコード環境デザイン研究所○ランドスケープデザインとまちづくりとマウンテンクライムのブログ

アートとしてのランドスケープ その3

2007-08-31 20:24:05 | ランドスケープ
「詠み人知らずの景」
 多少分裂症気味のブログになってきました。
 アートとしてのランドスケープ その3 は詠み人知らずの景です。風景は私達のような名も無きものが、淡々と創りあげるという事に意味があると思います。

 読み人知らずの景は、きっと、そこかしこにある風景です。誰でもが持つ原風景をさりげなく創りあげる事に私達の仕事の意味があると思います。
スタイルや様式は、詠み人が誰でもそれなりの品格を与えてくれます。

 理想の風景、庭から始まり景観へと繋がっていく無限のつながりのなかで楽園を見つけたいと思います。
(写真は原風景のイメージ)
㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673--2592 梅田
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スタイル考 その3

2007-08-30 11:26:38 | デザイン
スタイル考 その3
 スタイルには応格と品格が求められと思います。
庭を考える。街並みを考える。景観を考える。祝祭を考える。・・・
などなど、さまざまな場面で応格と品格が求められます。場の力とはきっとこの格によってつくられるのでしょう。

 日本は文化の国だから、歴史の中で独自の様式を発達させていますね。世界を見てもそうです。だからこのスタイル大切にしたい。ちょっと見は自由気ままなデザインでもそこには何らかのスタイルが必要と考えます。

 話はまた跳びますが、富士山は日本のランドマークであり、スタイルです。(昔見た外国映画に日本を紹介する場面で富士山の映像が紹介されました。この山のようにかっこよく上品にありたいものです)

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673--2592 梅田
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スタイル考 その2

2007-08-29 20:31:30 | デザイン
スタイル考 その2
 デザインは文化ですから地域や人によって多様なスタイルがあります。どれもそれぞれに個性を持っています。
 こう書くと堅苦しくなりますネ。デザインは論理で説明するのですが、表現は情緒・感覚で行う事になりますね。情緒・感覚に論理は無いといわれます。
 しかし、デザインというのはイメージを創ることでもあるから、人々に共通する美しく使い勝手の良いイメージが最も大切なのでしょう。多くの場合この共通するスタイルといわれるものを基本として考えられます。ここがポイントなのかもしれません。
 糸を紡ぐようにデザインをするならば、スタイルという型紙も使い文化性を持ったハイセンスな物にしたいものです。ただ現在の社会や創ることに関わる人を反映するような作品作りでなければならないと思います。

 デザインは機能に対する付加価値みたいなところがあります。機能的でより美しくさらに文化という個性を持っていれば商品としては魅力的でよく売れるということになると思います。ひるがえってランドスケープは、ガーデンは?これらは不動産で一品なので一つ一つに付加価値がつけば資産として価値が高くなります。

 芸術は一品ですが、アートとしてのランドスケープとなると美しいという以上にナニか謎が無いとアート性が出てこないということもいえるのではないでしょうか。
(写真はランドアート)
㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田


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スタイル考 その1

2007-08-28 13:26:12 | デザイン
スタイル考 その1

 私が子供の頃、絵を描いていたとき、自分が思ったように感じたように描けばいいんだよと教わりました。今も絵を描くというのはそういうことですね。芸術には自由な心が必要です。

 デザインの場合、この自由な心とスタイル・様式が必要です。スタイルが良いという言葉がありますが、この場合ディテールではなく全体が整っている。と言うことを指しています。

 スタイルには統一と秩序、が必要です。しかしそれだけではおもしろくないらしい。どこか不完全なところを意図的に残そうとします。未完こそが生きるしるし、あなたもわたしも。ロダンは鼻のかけた男の像をつくっています。これは人間のサガなんでしょう。水清くして魚棲まず、(引用が変ですが)といわれるとおりです。

 だから意図的に遊びの要素を取り入れたり、わざと外したり、空けてみたり、欠いてみたりまあ色々なことをデザインし考えます。

 跳びますが、ルネッサンス様式とバロック様式この様式は相反するスタイルですが、文化としてはつながっています。ルネサンスは調和、バロックとは歪んだ真珠。真珠は歪んでいてもそれはそれで価値があるみたいです。

 それはさておき、昨日は皆既月食でした。花火観賞登山のボランティアの予行練習があり、三日月山から見ました。ちょっと不気味できれいとは思わなかったけれど。三日月山から見る福岡市の夜景は一見の価値があります。百道浜まできれいに見えます。
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街区公園(むかし児童公園)

2007-08-27 18:15:23 | ランドスケープ
街区公園(むかし児童公園)
 庭とはプライベートであり公園はパブリックな空間です。公園は広場とともに人の集う場所です。ちなみに恩賜公園という公園がありますが、これは皇室などから賜った公園ということです。

 公園は都市基幹公園と住区基幹公園に大きく分かれます。住区基幹公園には誘致距離があります。私達の生活にはこの公園が最も身近な公園です。もちろん国営公園や都市緑地など他にも色々な公園緑地があります。

 私達にとって、最も身近な公園である街区公園ですが、面積は2500㎡程度、誘致距離は250mとなっています。だから公園には駐車場はありませんしトイレもよほどのことが無い限りつくられません。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田


 昔、といってもつい15年ぐらい前の話ですが、まだ児童公園といっていた頃は子供の利用が主でしたが、その後の少子高齢化の進行により、子供より老人が圧倒的に増えてしまったのはみなさんご存知のことです。つまり児童公園をつくっても肝心の子供がいなくなったのです。

 ただ、老人が圧倒的に増えるとはいえ、児童公園から老人健康維持公園とするわけにもいかず、たまにはお母さんと赤ちゃんだって利用します。
 やはりこれは都市施設だから、都市計画の配置(一近隣住区に4ヶ所)である街区が対象の公園ということが当たり障りが無いだろうということで街区公園になっています。

 でもこれからお年寄りはマスマス増えるわけだから、運営、維持管理などを公園緑地行政に大いに参加してもらって、美しい公園緑地づくりに貢献してもらう事が大切だと思うのです。そのためには老人のネットワークをつくり老人パワーを炸裂させていただきたいと思います。
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都市広場

2007-08-26 18:06:04 | ランドスケープ
都市広場
 毎日暑いと外にも出る気がしませんが、それでも外に出たとき、緑陰樹があって水の流れがあれば涼を求めることもできるし、憩うこともできます。

 こんな機能を持ち、さらに市民のイベントや集会、など情報発信の場ともなるのが都市広場です。日本には優れた都市広場が少ないですが、それでも横浜の開港広場や福岡の警固公園などは優れた都市広場といってよいのではないでしょうか。

 都市広場は西洋の都市に多く見られ、都市国家ゆえのデザインであり、都市の栄光と歴史を刻んでいます。(カンポ広場やサンピエトロ広場)
 もちろんエポックな場所として歴史に名を残す広場も少なくありません。映画にも色々出てきますね。(あぁ最近観にいった映画は硫黄島から手紙だったなー)

 その中でも私が最も好きなのは、ペイリーパーク(Paley Park)(ニューヨーク)です。この写真を見たとき、こんなステキなところでデート(今はもう死語ですが)ができたらいいなーと思ったものです。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田
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庭・ガーデン

2007-08-26 17:53:00 | ガーデン・エクステリア
庭・ガーデン
 ランドスケープは景観ですが、ガーデンは「庭」です。ガーデン・庭という言葉には個人的、趣味的なニュアンスを感じますね。

 庭は歴史的に建築物と一体として発達してきたと考えてよいと思います。
昔の貴族は、寝殿から見える風景(庭)に極楽浄土を再現し、また大名や武士は日本の代表的な風景(富士山など)を再現して楽しんでいます。そして庶民もまた小さな坪庭に季節を愛でています。

 日本人はことのほか自然に対する畏敬の念があり、自然を再現することでこの自然を敬っています。日本庭園の手法は、仏教思想に基づく理想世界を基本としていますが、この理想世界も自然の秩序を持った世界であるため、石材の使い方などは自然を再現することに主眼が置かれているようです。

暑い日が続きます。寒い頃の極楽浄土、毛越寺庭園の写真を見つけましたので少し涼みましょう。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田
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ランドスケープ

2007-08-24 10:49:02 | ランドスケープ
ランドスケープ
 ランドスケープ、日本語では景観といわれます。景観は人間をとりまく環境の眺めとされます。また風景という言葉が類似としてあります。景観は客観的で学問、工学的な言葉です。風景を操作解析対象と考える時、景観(ランドスケープ)という言葉になると思います。

 景観をあつかった「景観の構造」樋口忠彦著という本がありますが、この本には日本独特の景観が解析されています。

 実は私、この樋口先生に一度会ってわずかではありますが話したことがあります。まだまだ私が30代前半だったと思います。樋口先生は若い頃、九州を自転車で一周されたそうです。そのときリンチの「都市のイメージ」を実感として理解できたと言われました。

九州のランドスケープデザイナーとしては、やはり自転車で一周ですね。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田
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アートとしてのランドスケープ その2

2007-08-23 16:07:06 | ランドスケープ
庭を楽しむ。
フランス印象派の画家、クロード・モネは庭づくりでも有名です。
「ジヴェルニーの庭」
あまりに有名ですが、モネはここに当時流行していた日本趣味を取り入れています。印象派の画家には日本の浮世絵の影響を受けた作品が数多く見られます。

最も印象派を代表する画家。印象派そのものと言っていいと思います。

若い時代の挫折も有名ですが、それを乗り越えて大成しました。
水面に映る陽光を描き続け最後は水面ばかりを描いています。
煌めく水と滴る緑はやはり美しいと思います。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田
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アートとしてのランドスケープ その1

2007-08-22 20:26:51 | ランドスケープ
「アートとしてのランドスケープ」
この言葉は私が造園設計を本格的にやろうと思ったきっかけになった言葉です。
1989年10月発行のプロセスという建築雑誌、表題はPeter Walker:Landscape as Artとなっています。今からもう18年も前、アメリカでランドスケープをアートとしてとらえている人たちがいたことにまず大きな衝撃を受けました。

そしてその本の中には、現代美術作家の作品とも思えるようなコンテンポラリーな作品が掲載されていました。また日本の庭園文化の作庭手法も展開されていました。

きっとこんな仕事ができたらなんて楽しいんだろうと思ったのです。今もこの本は私の人生の方向性を決めた本として大事にもっています。

㈲コンコード環境デザイン研究所 TEL:092-673-2592 梅田
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