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こう言う作品、好きです。ストーリーとすると、特に目新しい感じはしないのですが、登場人物たちが、表に見せてる姿が全てじゃ無いと言う事を表現する作品。
それぞれに事情を抱えていて、それゆえ、ある面では自分勝手だったり人を傷つけたりしてしまう人も、別の面では寂しさや思いやり、優しさを持っている・・・。
多分、現実はそうだろうと思います。ただ目に見える一面だけの人なんて、いない筈。
いろんな面を素直に表現できる人もいれば、善の部分を内に秘めて、悪の一面だけを見せてしまうあまのじゃくな人もいます。
そんな内に秘めてる部分が、何かの瞬間、表情に出てしまうことがあります。それが、この作品では詩に出会った瞬間だったり、人の純粋な優しさに触れた瞬間だったりします。
その瞬間が、とても優しいシーンになっています。そこが、好きです。
第4話のテーマは、『ぴったり身を寄せる』です。
ボヨンは、翌朝目覚めて、イェ・ジェウクに対して酔っ払って醜態を見せてしまったことを知りました。
別れた後、ジェウクにバス停で見た詩をメールしていたことを知った瞬間、前夜の醜態を思い出したってわけ。
どうすれば良いんだろうと、焦りまくりです。
だから、病院でジェウクを見かけた時、思わず隠れてしまいましたよ。
そんな様子を、ミノが目撃。
察しの良いミノは、ボヨンがジェウクに何か平謝りしなくてはならないほどの失態をしてしまったと気付きました。
そうなると、からかいたくなるのが、お子チャマなミノ。
距離を置きたいと言ってたのになぜからかうの?・・・とボヨンが聞いたら、
「お前みたいな面白いヤツと疎遠にするのはもったいないだろう。だから、お前と親しくすることにした。でも、又僕を好きになるなよ。」
おいおい・・・お前もなと言いたい。きっとミイラ取りがミイラになるんだわ、ミノやぁ
この時、ミノは、詩を送られるのは嫌だときっぱり言いました。まだチェールメールの方がマシだ・・・なんてね。
ボヨン・・・落ち込みました。ジェウクに詩を送っちゃったもんね
ボヨンは意を決してジェウクに謝りました。
酔って失態を見せてしまった・・・と。
「今後は好ましい姿をお見せします。」
「そうしてください。」
と、ジェウクは何でもない事のように言いました。
レントゲン技師のデバンとジュヨンは、前夜、こちらも酔っ払って大げんかしちゃってました。
この時、お互いがのけもので友達もいないし、恋愛経験も無いと思い合ってるてことも口論の挙句に叫んじゃったから大変。
デバンは、今後は、ジュヨンと距離を置いて、先輩技師としての態度を取ると宣言。
気まずい雰囲気になってしまいました。
でもね、ジュヨンはいろんな場面でデバンの人間としての優しさ、真面目さ、仕事に対する真摯な態度を見て行くにつれて、デバンをバカにしていた事を反省しました。
デバンは、決して哀れな人生を送っている人じゃ無い。人々の心を温める、暖かい人生人生を送っている人だ・・・と思ったのです。
ところで、デバン、昔院内恋愛をしていたと言うのですよ。で、その相手が、ど~もボヨンの先輩でルームメイトのユンジュのようなんですけど~っ
美女と野獣だわ
医療奉仕に行く事になった面々。
ボヨンは、朝早い出発だから・・・と皆の分もサンドイッチを準備しました。
ところが、持って行ったのは、切り落としたパンの耳の入った籠・・・
途中休憩のとき、コーヒーでも・・・と差し出したら、ジェウクは既にコーヒーを飲んでいましたし。
ミノのいたずらもあって、いつも以上に失態続きのボヨンでした。
必死に働いているところは、まったくジェウクの目に留まっていない・・・とボヨンは落ち込みました。
でもね、ジェウクは、ちゃんと見てました。
事件が起りました。
あるハルモニが、悪い膝を治すには、手術が必要と言われたけど、そんなお金は無い・・・と言うのを聞いたボヨンが、すぐに手術を受けないのなら、理学療法を受けるのはどうかと言ったのです。今より少しは良くなるから・・・と。
でもね、これをハルモニが、担当の医者に言ったもんだから、医者が激怒。
自分を過剰治療する医者に仕立てる気か・・・とね。
どうも、ハルモニがボヨンの言葉を誤解して、手術を受けなくても、理学療法で治ると理解してしまったようなのです。
激怒した医者が怒鳴りこんで来ました。
「理学療法士が知った口を利かないでください。医者の指示に従うべきです。理学療法士の分際で・・・。」
ボヨンがいくら誤解だと説明しようとしても、医者は聞きません。
ジェウクが言葉を挟みました。
「私と話しましょう。」
結局、ヤン室長とジェウクが医者と話しあう事になりました。
その状況に、ますます落ち込むボヨン。
ミノは、一人打ち上げの席を離れたボヨンを、追いました。
そしてボヨンを慰めたのです。
すっかりボヨンを見る目が優しくなっていますね、ミノ。
だってミノはボヨンの良いところをたくさん見ていますからね。ジェウクに見てもらおうと頑張るボヨンの姿だけじゃなく、見えないところでも、人に優しく心を尽くしているボヨンを・・・。
宿舎に帰ろうとした時、遠くを歩くハルモニの姿を見つけたボヨン。今回の騒動の原因となったあのハルモニです。
ハルモニは、腰を曲げて、リヤカーを引いていました。
誤解から自分に迷惑をかけた相手だと言うのに、ボヨンは見て見ぬ振りが出来ず、リヤカーを押すのを手伝ってあげました。
ミノは、呆れました、優しいフリをしちゃって・・・と。でもその言葉はミノの本心じゃないと分かります。
「泣き虫め。僕には好ましい姿を見せるのに・・・。」
キム・サインの詩「ぴったり身を寄せる」が浮かびました。
“曲った腰で新聞紙と段ボールを束ねる。80歳の縮んだ身体にはぶかぶかのモンペ。車が通るや壁にぴったりと身を寄せる。そしてリヤカーの取っ手を握り締める。孤独な立ち姿。汚い壁のクモのように。水槽の底のエイのように。灰色の壁にぴったりと身を寄せる。車が通り過ぎるとおばあさんはゆっくり身体を伸ばす。リヤカーの二つの車輪がかかとを追いかけていく。夜遅く古びたテレビを見る姿や、傾いたシンク台の前に腰を曲げて立つ姿を思うと胸が詰まる。部屋の隅に置かれた絞った雑巾を思うと・・・”
ハルモニだけじゃなく、ソウルの街かどで途方に暮れるキム・ナムの姿も、この詩にかぶります。
キム・ナムは医療奉仕に行ったものの、風邪で熱を出したため、先にソウルに帰ることになりました。
ところが、帰ってみると、下宿は雨漏り。
荷物が全部廊下に出されていました。下宿代は返すから、出て行ってくれと言われてしまい、途方にくれました。
そこは他から比べると格安物件だったのです。下宿代を返してもらったとしても、その予算で泊まれる下宿はソウルにはありませんでした。
最後の手段だと母に頼ろうと電話したんだけど、母も生活に必死で、そんな余裕が無い事はすぐに分かりました。お金の無心等できる筈ありませんよね。
スーツケースを引きずり、街かどで立ち尽くすキム・ナムでした。
ハルモニを家まで送った直後、ボヨンはジェウクに会いました。
謝るボヨンに、ジェウクは言いました。言葉の行き違いだとよく分かっています・・・と。
ほっとしたボヨンです。
「済みません、情けない姿ばかりお見せして。」
と、ボヨンがうつむいて言いました。すると、
「充分に見ました、好ましい姿を。」
・・・とジェウク。
「イェ派など存在しませんが、私がウ先生を気遣うのには理由があります。心を込めて患者に接する姿を見たからです。さっきもおばあさんを手伝った。」
ボヨンは、嬉しさがこみ上げて来ました。そしたら、
「ステキな詩を送ってくれて心が満たされました。」
と、言ってくれたじゃありませんか
ミノは、詩を嫌いだと言ったけど、ジェウクは違った・・・。ボヨンは嬉しさのあまり、小躍りしてしまいました。
ジェウクの後ろを歩いていたので、ジェウクには見られていないと思ってますが、その姿もジェウクは気づいていました。
だって、影が踊っていたんですもん可愛いったらありゃしない
流石のジェウクも、思わず微笑んでしまいましたよ
ステキな笑顔です、ジェウク
ところで、ジェウクの患者と不倫という噂。まんざら嘘でもなさそうです。
これまで何度もジェウクに電話したりメールを送って来たりしてる女性がいます。
ジェウクはそれを全て無視しているのですが、女性は未練たっぷりです。
ある時、女性の電話に出て、きっぱりと拒絶してるのを、ミノとキム・ナムが聞いちゃった。
キム・ナムは、その噂をミノに話しました。
いやぁ~っホント、この作品、私好みですわ
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