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ト刑事が発見した血の滴りは、輸血用血液の袋が破れてしまっていたせいでした。
チン・ソユルが、非常階段から外に出るセミらしき女性の姿を発見しました。
このことで、セミは自分の意思で居なくなったと判断されました。
でも、ト刑事たちはファン院長の様子に何か違和感を感じていました。
ファン院長の証言で、ドングがDVをしていたのではないかと言う疑いも浮上。
ドングはそれを否定。
自分が前科者だから、信じてもらえない、差別だと叫びました。
ナ係長とも知り合いだと言いました。ト刑事は確かに、直前にナ係長が誰かから結婚式に招待されていたのを聞いていました。ドングの話が真実だと感じたようです。
しかし、結局、ドングは拘束されてしまいました。
ファン院長だけじゃなく、ペク・ミニという看護師の様子もト刑事たちは気になっていました。
行動を監視していると、あっという間にぼろが出ました。
ミニは、セミの財布を隠し持っていたのです。これまでも、盗癖で何度か和解した記録が出て来たのです。
つまり、セミは病院から出ていないってことです。
チン・ソユルの見た女性はセミではなかったのです。
ミニの証言から、ファン院長がセミに最後に会った人だと判明しました。
ファン院長を調べていくと、様々な怪しい点が出て来ました。
医療ミスを起こした可能性も出て来ました。
ト刑事たちがミニから話を聞いている最中に、ファン院長が消えました。
しかし、グォンジュたちの素早い手配で病院から出ることは出来ませんでした。
ト刑事たち出動チームはビル中を捜索。
明らかになって来たのが、ファン院長の名前で何者かが代理診療をしていたのではないかということ。
そして怪しい人物が浮上。
医療機器販売会社の営業社員ノ・グヨルです。
グヨルは医者を目指していた人物ですが、家の事情で途中で断念した過去がありました。医者に対する憧れや劣等感が高じて、ミラーエゴ症候群という病気になっていると予想されました。
それも、暴力に訴えてでも現実を歪曲しようと考えるほど病状は進行していると。
グヨルは、ファン院長の代理診療をしていたのです。
ファン院長は重度のギャンブル依存症でした。当然、治療はもとより、手術などできる筈がありません。元々は悪かったようですし。
資格は無いけど、腕が良いグヨルを、自分の身代わりとし、その稼ぎでギャンブルに興じていたというわけです。
ファン院長・・・いえ、正確には、ノ・グヨルは駐車場の車の中に潜んでいました。
見つけたのは、警官と一緒にやってきたドング。
そして、セミは、医療用ごみの入れ物で運び出され、ビルのごみ集積場の中に置かれていたのです。
助け出され、息を吹き返しました。
グヨルは逮捕されました。
ファン院長に似せて整形を受けていたようです。顔まで似せて、本当になり替わろうとしていたのでしょう。
逮捕しようとしたとき、ト刑事の様子がおかしくなりました。
眩暈がして、意識が朦朧としてきたのです。
気がついたパク刑事が庇い、隙をついて逃げ出したグヨルを追いました。
この間に、ト刑事が消えてしまったのです。
セミの手術でミスをしてしまったのは、理由がありました。
手術直前に、ファン院長本人から、お金をせびるメールが届いていたのです。
既に、ファン院長を殺していたのでしょう。だから、死んだ人物からメールが来たら、やはり動揺しますわな。
メールを送ったのは、実はミニでした。
ミニは、ファン院長とグヨルが言い争うのを目撃していたのです。
この時、殺してしまったのでしょうか。
ファン院長の捕り物のどさくさに紛れて、ミニが逃げ出そうとしていますが・・・。
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