映画少年

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映画 聲の形

2017-07-03 19:28:01 | 日記

「映画 聲の形」(えいが こえのかたち)は、山田尚子監督による長編アニメーション映画。2016年9月17日公開。
第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞他受賞

主人公をはじめ、登場人物のほとんどは10代後半の若者である。しかし、単なる青春映画ではない。
キャラクターが美男美女ぞろいというところに不自然さを感じるが、実写を上回るクオリティな画面につい引き込まれていく。
主人公の石田将也と先天性の聴覚障がいを持つ西宮硝子を中心に、人と人との繋がりやコミュニケーション不全を描くストーリー展開が見事である。

(あらすじ)
高校3年生の主人公・石田将也が身辺整理をしていくところから物語は始まり、そのまま小学生時代の回想場面に移る。
小学6年生の将也のクラスに、聴覚障がいを持つ硝子が転校してくる。

最初は好意的に接していたクラスメイト達だったが、次第に硝子を嫌う空気が出来ていく中、将也はいじめに加担するようになる。ある日、一連の出来事が表面化し、将也は一人罪を被され、周囲から孤立していく。後に硝子は別の学校へ転校。将也は、「自分は罪を背負い、罰を受ける必要のある人間である」と自己の存在を否定したまま、中学・高校と誰とも関わり合いを持たないように過ごす。
高校3年生となった将也は、人生に絶望して自殺を図るために家を出る。ただその前に、硝子に謝罪したいと思い彼女が通う手話サークルを訪れる。そして、その日のために習得した手話で語り掛けようとするのだが・・・
再会した硝子は、将也をはたして受け入れるのだろうか?

高校生になった小学生時代のクラスメイトたちが再び二人の前に現れ、様々なエピソードを紡ぎながら映画は進行する。
また、いじめを受けた硝子とともに心に深い傷を抱えた家族(妹、母親、祖母)も重要な役どころとして登場する。

西宮硝子と妹の結弦(ゆづる)


物語の終盤にかかり、ある事故により生死をさまよう将也・・・。
「君に生きるのを手伝って欲しい」
この名セリフとともに心に残る秀作である。


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