映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

同窓会(職場編)

2017-09-11 03:49:07 | 日記

一昨日、同窓会があった。
大学を出て正規職に就いた最初の職場の同僚との会である。
当初は、30名を超える参加者だったが、「社長」「副社長」「専務」がこの世を去り、残された部下たちが細々ではあるが営々と続けているこの「A会」に今年は12名が集まった。
毎年欠かさず参加しているF大学に勤めるNさんは出張のため欠席だったが、同じく常連で御年89歳のTさんは今年も元気な姿を見せて近況報告の際に得意の詩吟を披露してくれた。
世話人は、少年と同期だが3歳年上のAさん。現在、海の近くの青少年施設に勤務している。会場は彼が予約してくれた・




同じく同期で、少年と同い年のMさんは、会の進行を務めてくれた。今も趣味のテニスを続けているという。
少年の隣に座ったYさんは、初任の年にも職場の席が隣同士だった2歳下の同期だ。
そして4人目の同期である2歳下のKさんも久しぶりに顔を見せてくれた。
何と、12名中少年も含めて5名が同期「入社」組であり、しかも全員参加である。大所帯になったB社から分離独立したA社に新任職員として赴任したこの5名の絆が今も強いことが証明された。
他の7名も創立当初のA社を支えた主要メンバーである。
皆、それなりに容姿は変わったが、声は同じである。そして話題は、やはり当時のエピソード。懐かしい風景が次々に思い出される。
「夏のイベントでそうめん流しをやったね」「社屋の壁に白いカーテンをつないで作ったスクリーンを垂らして屋外映画会をやったときは近所の子どもたちもたくさん集まり賑やかだったね」「そう言えばキャンプに行って渓流で遊んだね」
本業の話はそっちのけで楽しかった思い出だけが繰り出される。「昔は良かった・・・」的な感じであるが、同窓会というものはそういうものなのだろう。
予定していた2時間が、またたく間に過ぎ、来年の再会を誓ってお開きとなった。相変わらず日本酒(冷酒)が大好きなTさんは、足元がおぼつかない。少年は、タクシーを呼んでAさんと一緒にTさんを自宅に送ることにした。
玄関先での別れ際にTさんは言った。「来年も楽しみにしているからね」
90歳になったTさんは、来年も得意の詩吟を披露してくれるのだろうか。心配無用であろう。「わたしゃ100歳までがんばるからね。100歳、100歳!」が口癖のTさんだから少なくともあと10年は大丈夫だろう。
そして10年後に彼女はこう言うだろう。「わたしゃ110歳までがんばるからね!」


こんな先輩がいるから、少年は少年のままでいることができるのである。


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