ホイッスルバード あいざわぶん

意見と誹謗中傷の違い

女子52キロ級初戦で負けて、長々しい慟哭を見せた
阿部詩君についての私見を述べる。

多くの国民が驚いたようで、泣くと同時に沢山の人が
それについてアレコレ言い出した。
その中の一人が東国原英夫君で、翌日のTV番組で
「お叱りを受けるかもしれないが」とした上で否定的な
考えを述べた。(あれは意見で、誹謗中傷ではない)
私個人はそういう考えの人が居ても不思議ではないし、
むしろ言いにくいことを叩かれるかもしれないのに発言
したことの方に重きを置くべしと思いつつ聞いていた。

するとやはり、彼に対して反対意見がドッと寄せられた。
それらもやはり一つの考え方で、聞くべき意見だろう。

しかし昨日、遠野なぎこ君という役者が主張を始めた
彼への反論は100%看過できない内容である。
なので、その点について私見を述べる。

遠野君の主張は次の通りである。
〇彼女は世界の頂点に立ったほんの一握りの人。
〇どけだけ身を削ったことか、想像を絶する。
〇その努力は私たちには想像もつかないこと。
〇だから泣いたんです。あれは魂の叫びです。
〇そこに文句をつけるなんて言語道断。何様か。
まぁ、なんと言うか、読んでいて身の毛がよだった。

遠野君が言っていることを受け入れてしまうと、人は
他人に対して何も言ってはいけないことに繋がって
しまう。特に、政治家などの権力者には・・・ね。
それから皮肉で言うと、遠野君も「ほんの一握りの人」
なんでしょうね。
だって彼女についての意見を言っているのだから。

肝心なのは、東国原君は誹謗中傷したわけではなく、
一つの考えを言ったまでなのを、誹謗中傷したと思い
込んでしまう人が居ることの方が問題なのだ。
金メダリストに誰も何も言えない社会は異様である。
それすら遠野君という人は解らない人なのだ。
戦争が起きると、こういう人はとても危険なことを言う。
簡単に人を神格化するタイプの脳の構造だから。

さて、私個人の阿部詩君への主観はとても酷い。
正直申し上げるとね、(この人少々変な人なのかも)と
感じたわけ。そう感ずるほど私には異様に見えた。
もちろん病気ではなく、境界線付近の人、という意味。
(ひょっとして)と思った気持ちは、彼女の次の行動を
報道で知って(ああやっぱり)になってしまった。
あれほどあられもない姿を見せた数十分後、観客席
でおにぎりを食べた、というのだから。
どういう神経の持ち主なのだろう、と私はやはり驚く。
私の様な凡人には理解し難い天才肌なんでしょうな。

私の個人的見解が正しいか正しくないか私は責任を
取らないし、取る必要もないだろう。
これも阿部詩君を非難しているのではないからだ。
世の中は色々な人が居て成り立っているのである。
それを正直に言ったまでのこと。

今回言いたいのは、「遠野なぎこ君の考えは危険」と
いうこと。賢明な諸君なら、理解できるでしょう。

ついでだから、女子体操選手の出場禁止についても
私見を述べておこう。
既に、(ふ~ん、と思っただけ)と書いている。
実は、今回のことは、その程度のことでしかないのだ。
そして、簡単に、私なりの結論は出ている。

吾が国には「示しが付かない」という言葉がある。
日本人なら誰もが知っている考え方である。
今回の日本体操協会の決断は、「目を瞑ったら今後
示しがつかなくなるから」で充分なのではなかろうか。
第一、大会後に「協会は知ってて隠した」と表沙汰に
なったら、それこそ協会は責任を問われるのだ。
それでなくても、日本体操協会の過去の問題を忘れ
てはいけないだろう。
だから、将来がある若者でも、今回の処分は仕方が
ないのである。

なんでそんなに規律を乱した19歳の大人を庇うのか、
私にはその思考回路の方が不思議でならない。
100%協会を守るための処分であっても私は仕方が
ないこと、と捉えている。

【補足】現役引退している内村航平君が煙草を吸って
いても写真を撮られ、晒される吾が国である。
19歳の現役女性体操選手が、合宿先等で喫煙したら
何を言われても仕方あるまい。そういう国柄なんだから。

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