私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

歴史教室 2月号 植物と地名

2016-02-16 13:15:46 | 歴史探索
 2月16日(火)  天気;晴れ+雲   室温:14.3℃

 きょうは 旭陽公民館の歴史教室へ行きました。 1月は 休講でした。  今月は 田中早春
先生の 「植物と地名のつながり」 です。
 きょうは 出席者が少ない と思ったら 老人会の行事があるそうで そちらに行かれた・・。 い
つも 一番前の席で にこにこと 聞いておられる高齢の人(90歳?)が 来ていません。 1月に 亡
くなられたとか・・・。
 公民館だより2月号には  「花と地名の話」 : 四季に恵まれた日本では 2月は 梅、3月は
桃、4月は 桜、5月は 菖蒲、6月は 百合と 花々が 次々と咲きます。 暮らしに密着した花は
地名に結びやすく 今も 生き延びています。        姫路地名研究会 田中早春先生より



   植物と地名のつながり
                    姫路地名研究会   田中早春

1】今の季節にふさわしい梅がつく地名に注目しましょう
 ・梅の花と日本人の感覚
 ・万葉集にも 100首ほどの梅の歌が詠まれていると言います
   奈良・平安時代 花といえば 梅を指す。 中国から 白梅、紅梅が入ってきた。
   菅原道真も 梅を愛した。

2】姫路市 野里 梅ヶ枝町のこと・・梅ヶ枝町のバス停がある
 ・元の名は 小字で 梅ヶ坪でした・・・明治の字限図
 ・自然の入江と 船の存在・・・東は市川で 入江は 船着き場だった、北の船津まで 船の通行
   支流の大川があり 川は 西の伊伝居から 南の八代へ さらに 姫路城の北で 船場川へつながる
 ・村の鎮守は 日吉神社です・・・秀吉ーサルー日吉
    承和7年 随願寺の鎮守として 比叡山の日吉大社から勧請されたといい 山王権現と称した。
 ・庚申信仰を はじまりとする山王(権現)宮・・・サルを祀るー山王ー庚申、サルは 去るから
    庚申信仰が流行った。 平安時代 コレラが流行った。 疫病をとり去る。
    庚申堂は 誓光寺の境内に位置している。 本尊は 青面金剛童子。 この堂は 姫路城の鬼門を
    守護しているものとも言われる。
 ・大阪 梅田の話です・・・昔は 淀川が流れ 湿地だったー宗庵が埋めたー埋田(うめだ)ー梅田
 ・姫路の梅地名あれこれです
 ※梅田を調べると
  大阪市中央部、北区の大阪駅付近一帯の地。 地形上、淀川の後背湿地にあたる。 地名は、この
  湿地を 近世初期 埋め立てたところから 埋田(うめだ)といい 地主梅田宗庵にちなんで 梅田と書くに
  至ったという。  当時 大坂三郷の北郊の僻地(へきち)で 梅田墓地があった。


3】桜と地名は相性が良いようです
 ・日本人が こよなく愛する桜の花です

4】姫路の桜地名の代表格は 向山の桜峠
 ・青山と太市の境の桜峠は 歴史の道
 ・新日鉄の貯水ダムの名は 桜山貯水池・・・揖保川から桜山へ揚水した
 ・桜の植生のない山にも サクラ地名があるのは なぜでしょう・・・桜のサは 狭いの意味
   接頭語のさは さなえ、さ乙女など 穀物に関係する
   くらは 蔵、深い谷を表す地形語。 さくらは 狭い 深い谷底?
 ・深い蔵谷に葬られる亡き骸があります・・・引導台
 ※桜山貯水池を調べると
  桜山貯水池は 姫路市太市中に 建設された貯水池である。 通称「桜ダム」。 桜山貯水池の
  名前の由来は 現在は 貯水池下にある旧飾磨郡余部村青山より 旧揖保郡太市村に 抜ける峠道の
  街路樹として 多くの桜の木が 植えられていたことから 「桜峠」 と呼ばれていたことに 由来している。
  沿革 : 日本製鐵広畑製鉄所 (現・新日鐵住金広畑製鐵所) の溶鉱炉 および 圧延機の冷却用の
  工業用水を 確保するために 夢前川 および 揖保川より 取水していたが、保安用として 揖保川の水を
  揚水し 貯水するために 昭和15年に 着工された。 計画貯水量は 446万立方メートル。
  直径1メートルの送水管で 広畑まで 送水する計画であった。 しかし、戦時中の資材不足のために
  昭和20年5月に 100万立方メートルの貯水量の段階で 工事は 中断された。
  昭和28年12月 揖保川と 広畑の中間に 宮田ポンプ場が 設置される。

 2月23日 書写へ行った帰りに 桜峠を 見に行きました。 しかし 姫路科学館から 県立こども
の館、自然観察の森の辺りは 道路に 登り下りはあるものの どこが峠なのか はっきりしません。
 姫路科学館の前の池は 桜山貯水池ではなく 上池でした。 県立こどもの館前の道路のカーブ
する辺りが 峠かと思いましたが 自然観察の森の近くに お地蔵さんがあるので ここが 桜峠で
しょうか・・・・。 ここに 桜山ダム、桜山貯水池(新日鉄)の表示があります。



5】百合と地名の関係は どうつながるの
 ・明治の町村合併から
 ・甲松原 乙中村 丙宇佐崎の呼び名

6】白浜町宇佐崎の 「百合ノ崎」
 ・古くから塩業が 盛んだった白浜町です・・・塩田のなごり 湿地ー整地ー川ーゆりの川
   由良・百合=ゆれる、ゆらぐ・・風・波で 陸地が削られ 減っていく
   水尾ーみおー塩田に海水を引き入れる溝(川)・・先端を ゆりの崎 という。
 ・字限図から偲ぶことができる百合ノ崎の位置
 ・百合の花とは 無関係な災害地名の一つです
 ・民俗学者 柳田国男の説から
 ・地元で出会った貴重で 確かな情報です

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コメント
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