私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

光と影の ”又三郎”

2014-03-16 10:38:12 | 日記
 3月16日(日)  天気:晴れ   室温:20.5℃(暖房中)

 きょうは 9時から NHK Eテレ 「日曜美術館」 で ”光と影の又三郎” ~藤城清治 89歳の挑戦・完結編~ の
放送があるので 久し振りに 早く起きて これを見ました。 宮沢賢治の ”風の又三郎” を 藤城清治が これまで
制作してきた 3万点の影絵の集大成として 取り組み 去年の11月 「風の又三郎」 18枚の連作の最後の一枚が
ついに 完成しました。 半年を超える格闘の日々・・。 これは 高齢な 藤城にとっては 大きな挑戦でした。
空気を描く 光と影は 藤城の人生そのもの・・・。
 いつだったか 山陽百貨店で 藤城さんの影絵を はじめて見て すごいなあ きれいだなあ と感動しましたが
今回の放送は 忘れる前で ちょうど いいタイミングでした。

 完成した 「風の又三郎」 の全18編の影絵は 那須高原の 「藤城清治美術館」 に 展示されています。
 藤城さんが 影絵を始めたのは 終戦間もないころ。 人々に勇気を与えようと・・。

 藤城さんの影絵は 簡単に言えば 切り絵、剪画ですが 裏から色のついたフィルムを貼り重ね バックライトを
当て 光と影の微妙なグラデーションが 表現されています。
 わたしは ”風の又三郎” には 興味がないので 作成された影絵を 中心に 写真で 紹介したいと 思います。



 {風の又三郎」 の物語は 不思議な転校生が 田舎の小学校に やってきた ある日の朝から 始まり 転校し
ていくまでの話です。 風の又三郎の影絵作りは 去年の7月 アトリエで 下絵作業が 始まりました。


 下絵を描き 厚紙を切り抜いていく。 ノリで 半透明な紙を貼り 色フィルターを貼り カミソリで 削いでいく。
所々に パステルで 色を塗り 指で ぼかしていく。 絵が完成し しわだらけの紙に 後ろから 光を当てると・・。
 藤城さんにしかできない 光と影の魔法・・・。


 7月下旬 岩手を訪れました。 今回の影絵を 決意させたのは 東北大震災。 子どもの表情を出したい
な・・・。 どれだけ 出せるかな・・・  自分でも 初めてのような 絵が できあがった・・・。



 大詰めの11月を迎えた・・。 作り終えたのに 最後の一日が 語られるくだりが・・。 やっと できた・・・。


 明治神宮から依頼された 大きな影絵に取り組んでいます。 3m×6mもある大作です。
創作意欲は 衰えることは ありません・・。

 。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。。。  。。。。。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする