私の日帰り散策

写真でつづる山歩き、ドライブなどの日誌です。
最近は ギャラリー巡りをしています。

三ヶ上山  さんがじょうやま  1035.1m

2010-09-25 16:54:23 | 山歩き
 9月25日(土)  天気:雨+風   地図:上斎原

 きょうは 風雨の中 岡山県の北部にある三ヶ上山に登ってきました。 山の名は 地理院の地図では 三ヶ上 とな
っていますが 山と渓谷社の32「岡山県の山」13では 三ヶ上山 となっています。 また 本では 手前の1062mピー
クを山頂としていて こちらの方が高い。 当時は三角点へは 道がなく ヤブコギだった? 岡山県百名山の一座です。
 本によると 山名の由来は ”東北の因幡を見 西北の伯耆を見 南の備前を望む ことができることからとも 山頂が
三つの頂からなるから” とも言われているそうです。 1062ピークには 役行者と不動明王の石像があり 山岳信仰の
霊峰だったようです。
 この前 津黒山で会った人が 三ヶ上へ登ってきた と言っていたので 気になっていました。 山では 暴風のような荒
れた天候で 散々な目に遭いましたが 到達した山頂の三等三角点には チップが埋め込まれていました。 

 朝 曇り空だったので しばらく様子を見ていましたが 8:15 出発。 8:37 龍野西ICから山陽道に入り 播磨道に
廻り 8:48 播磨新宮ICで降ります。 播磨道は 15.8km 300円。 播磨科学公園都市へ出て 北の国道179号
線に降りて佐用に回り 9:09 佐用ICから中国道に入ります。 中国道を44.6km走り(650円) 9:35 院庄ICを
降りて 国道179を北へ走ります。 上斎原で 右折して 寺ヶ原から舗装された狭ーい林道に入り 国道から1.9km 林
道終点に 10:20 駐車。 ここまで 122.5km 約2時間かかりました。
※下の地図で 左上に下斎原とあるのは 上斎原 の間違いです。 訂正します。 


 院庄IC辺りまでは まずまずの天気だったのですが 国道を北へ向かうにつれ 雲が厚くなり 上斎原まで来る
と 雨が降ってきました。 ここまで来て すごすごと 引き返すわけにはいきません。 幸い 車のトランクに 傘が置い
てあります。 10:20 スタート。 傘をさして 芝生のような草を踏んで 林道のような広い道を真っ直ぐ歩きます。
 山頂まで 地図の破線の道を歩きますが ヤブはなく 急な登りもほとんどなく 枝道もない一本道です。 難所は
一か所 ロープのあるところだけです。



 道脇に咲いている黄色い花は アキノキリンソウでしょうか? 芝生?がなくなり 地道になると 地面に
雨水が浮いています。 徐々に 靴に水が浸みてきました。


 花を撮りながらゆっくり歩き 登山口から約30分 水場の表示札のあるところへ登ってきました。 ここで
左に折り返して登って行きます。 大きく北を回り 遠回りするようですが 陽は差さないので 方向感覚は
全く ありません。 標高850m辺りから ガスが出てきて 幻想的な雰囲気になってきました。


 道脇にミゾソバの花があったので ツリフネソウもあるかなと思っていましたが やはりありました。 花は終わ
りかけ? 11:09 山頂まで1km 11:22 山頂まで500mを通りましたが 尾根出会いはどこだったのか?
 雑木の間を歩くので 見晴らしはなく どこで尾根に出たのか 分かりませんでした。 芝生を敷き詰めたような
気持ちのいい遊歩道の辺りが 尾根出会いだったのかな?


 頂上まで500mを過ぎると ブナ?のような大木も現れて いい雰囲気の林になってきました。 尾根下の斜
面を登った先が難所でした。 濡れた岩の急な登りで ロープがありますが ロープは汚れているので掴みたく
ない。 ここを左に曲がると むき出しの木の根を踏んで登ります。 濡れた木の根は よく滑ります。 ここをクリ
アーすると歩きやすくなります。



 雑木林を抜け 1062ピークが近くなると 吹きさらしで 急に風が強くなりました。 帽子は飛ばされそうに
なるし 傘は逆さまになるし・・。 花を撮ろうとしても ピントが合いません。 1062mピークの手前には ツ
ルリンドウや リンドウが咲いていました。 日が照っていないので リンドウは蕾ですが・・。


 11:52 役行者石像の標識のある1062mピークに登りました。 ガスの中で 全く展望がありません。 視界
は50mほどでしょうか? 遮るものはないので 天気が良ければ 360度の大展望でしょう。 本にも 鳥取県境
の山々が一望できる とあります。 一番高いところの岩に役行者座像があり 少し下の大岩の後ろに 不動明王
立像があります。 やや風化していますが 1570年ころの年号があるそうです。


 山頂は 風化した花崗岩の岩山で 特に 南斜面は ちょっとした石庭です。 雨、風が強く ゆっくり見物する
ことはできませんが・・。 視界が悪く 三角点のある南尾根は 全く見えませんが ここまで来て 三角点を
見ないで ここから引き返すこはできません。 幸い 風化した岩が白い砂となって 細い道を示しています。
 岩山から急斜面を慎重に降りました。



 シシウドなどの花を見ながら 南尾根に上がり 右に進みます。 南尾根は黒い粘土質の土で 雨に濡れて
よく滑ります。 この尾根にも カワラナデシコなどの花が咲いています。 三角点へは ササのトンネルを下り
ます。 一ヵ所 急な所があり 特に滑りやすい・・。 ずるっ・・。 くそっ・・。 ズボンが泥だらけ・・。


 南尾根の先端に三角点があります。 12:17 三角点に到達。 三角点の周囲5mは 刈り込まれてい
ますが 少し草が茂っています。 地理院の調査は 今年の1月だった? 雪が積もっていたのでは?
 二、三日前 基準点閲覧ページを見ると 三ヶ上の三角点が表示されていなかったので どうなっている
か確認したかったのです。  三等三角点:下斎原 には 黄色いチップが 埋め込まれていました。



 1062mピークへ戻るときには 少しガスが晴れてきたのか 前方にピークが確認できるようになってきまし
た。 12:40 1062mPに戻り 北へ降りますが ガスで景色が見えないので 降りる方向が分かりません。
 枝道も有り・・。 なんとか間違えずに降りることができました。 道に乗れば こっちのもの。


 登りより 下りの方がよく滑るので 2、3度尻もちをつきましたが 休まずどんどんおり 車が近くなると 雨も
小降りになり 周りの山も見えるようになりました。13:36 車に戻りました。 三角点まで 登りは1時間50分
下りは1時間20分でした。 服はずぶ濡れですが 着替えはないし・・。 車で弁当を食べていても 時折 雨が
ザッーと強く降ってきました。 14:02 帰路につきます。


 来た道をそのまま帰ります。 林道を下り 国道179号線に出ると 山頂にガスがかかっていますが 姿を見る
ことはできました。 こういう天気のとき 一番腹が立つのは 山では雨で 降りると晴れることです。 きょうも
奥津温泉まで戻ると 路面も乾いていて いい天気です。
 179号線を 29.4km下って 14:42 院庄ICから中国道に入り 15:09 佐用ICを降りて 国道179号線
に廻り 播磨科学公園都市経由で 15:31播磨道に入り 15:42 龍野西ICを降りて 国道2号線を走って
16:02 家に帰りました。 本日の走行距離は 往路122.5km 復路122.0kmで 計244.5kmでした。
 三ヶ上山は 歩きやすい道で 山頂からの眺めも良さそうなので 花の時期 天気のいい日に もう一度登って
みたい山です。

コメント (3)
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