575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

石火光中

2017年11月28日 | Weblog
日進のエッセイの会の方たちと知り合う機会がありました。
発足から15年、毎年メンバーさんたちのエッセイを綴った冊子を発行しています。
今回はじめてそのエッセイを読ませていただくというイベントに参加させていただきました。

その冊子のタイトルが
「石火光中」
「火」の字のみが赤色で彩色されています。

石火光中此の身を寄す
白居易の漢詩から引用したと教えていただきました。

石火は石を打ち合わせて飛び散る火花。
人生とはそれほど短いものだということです。

このエッセイ集は、大先輩ともいえる皆さま方の
自分史であったり、日常の気づきや、思いがつづられています。
作者の気持ちに寄り添い、朗読をする作業は
自分をとても豊かにしてくれるように思いました。

人の命は有限で、はかないものではありますが
その時、その人が存在した、
生きたのだという証しが、
この冊子にこめれているように感じました。
メンバーのかたがもう二人亡くなられたと教えていただいたからかもしれません。

俳句や短歌も、その時のその人の思いが投影されていますね。
奇をてらったり、背伸びをする必要はないのかもしれません。

白居易の詩は
そのあとこんなふうに続きます。
だからこそ人生面白おかしく生きるのだ。
大きく口を開けて笑わないものはおバカさんと。。








コメント (2)
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