風と光とわたくしと

自然、植物、伝統文化、社会問題などを、写真を多く取り入れて、感じた事に光をあて風のように自由に書いてみます。

農家の朝

2012年05月31日 08時50分51秒 | 日記
農家の朝が早いのは当然ですが、思っていたより忙しいのです。

集落では6時に仕事始めの合図らしい音楽がスピーカーから流れ、各戸で仕事の準備が始まるようです。7時にはトラクターで自分の田んぼに出動する人の姿も見られ、それぞれの田んぼでは人々が働く姿が点々と見えます。稲作中心の方なのでしょう。

我が家はというと朝4時前後に息子達は起きて支度をし、畑に出掛けて、収穫をします。今のところ私は収穫作業はパスしていますが、夏の果菜(トマト・きゅうり・なす等々)が始まれば手伝う事になりそうです。

6時半過ぎに収穫から帰る前に、私は家の中を片付けて出荷作業が出来るように準備をしておきます。

帰って来ると野菜を袋詰めして数を数え、近くの市場に出荷に行きます。
その日によって異なりますが、個人宅配のセットを用意したり、温泉旅館ホテルへの出荷の準備をしたり、または依頼されたイベントの出荷分があったりと、量はまちまちです。

出荷に行っている間に私は朝食の準備。10時近くに帰って来てから遅い朝食なのです。
すると息子達はもうぐったりとして、坐ったままウトウトとしています。
ここまでですでに6時間働き通しです。サラリーマンの一日の仕事量に近い時間働いている事になります。

やっぱり農業は厳しいです。好きでないと出来ない仕事だと思いますし、農家のお子さんが跡を継ぐ事を嫌がったり、親御さんが無理に継がせられないと思われる気持ちもわかります。しかも自然相手の仕事という事が一番厳しいです。

私の息子はサラリーマンをしていて自分の仕事に対して疑問をもち、“最初から最後まで責任を取る仕事がしたい”という気持ちと、食いしん坊なので“美味しい野菜が食べたい”という思いで農業に転身したのですが。

無農薬の野菜は本当に甘くて美味しいです。幸せ、しあわせ・・・。







カイロ用ベンジン

2012年05月30日 19時41分20秒 | 日記
昔買って置いたカイロ用ベンジンでペンキがついてしまった所を拭き取ったところきれいになったのでもっと買って置いて、と言われた。
早速ホームセンターに行ったが、売り場がわからないのでレジにいた若い子に聞いて見た。

別にカイロ用でなくとも良かったのだけれど、つい「カイロ用ベンジンはどこですか」と聞いたのが始まりだった。

二人の若い女の店員さんは怪訝そうな顔で、けれど私の質問にきちんと答えようと必死になったのだが、まずカイロがわからないのだ。こちらも面白かったので昔のカイロの使い方を説明して、その中に入れて火をつけるやり方を話した。

けれどホッカイロで育った若い人にはピンとこないらしい。それも仕方がないかも知れない。時代が違う、という事なのだろう。

もっと驚いたのは傍にいた別の店員さんは「介護用品ですか?」と聞いてきた。

そして探してくれたbエンジンは「衣類のシミ抜き用」となっていた。そうか、今はそういう使い方が主流になっているんだ、と感心してしまった。

一応ベンジンのビンの写真です。宣伝になっていますが・・・。



ジャーマンアイリス

2012年05月29日 23時14分28秒 | 自然
山梨県北杜市にある「ハイジの村」でも「ジャーマンアイリス祭り」なる催しが開かれています。そこかしこでジャーマンアイリスが真っ盛りになっています。

カラフルな色の大輪の花は鮮やかな色合いで目に立ちやすく、華やかさを演出してくれます。
最近はあちこちで見られ、山村の畑にもたくさん植えられています。
初めは日本の原風景のような中に咲いているので違和感を覚えましたが、見慣れてしまいました。

ドイツアヤメとも呼ばれ、アヤメ科の植物ですが、交配されて作られた品種で野生のものはありません。初めはドイツやフランスで作出されたのでジャーマンアイリスまたはドイツアヤメと呼ばれましたが、その後はアメリカで多くの品種がつくられているそうです。

花菖蒲とちがって普通の庭で育てられるのが気楽で良いのかもしれません。花菖蒲だと水を張った菖蒲田に植えなければならないようなので。







初めての田植え

2012年05月29日 17時18分23秒 | 日記
昨日、山梨の家の田んぼで田植えをしました。苗は知り合いに分けていただき、有り余るほど用意しました。
生憎作業を始める頃から雷鳴が聞こえ、大粒の雨が田んぼの水面を打ち始めましたが、どうせ濡れるのだからと息子達は無頓着。

私も折角の初体験の場なので裸足になってぬるぬるする田んぼの中へ。初めは足元がおぼつかなかったものの、しばらくすると泥田の中でも歩けるようになり、苗のかたまりを左手に持ち、右手で数本ずつ土に刺していく動作ができるようになりました。

田んぼの中もなかなか気持ちが良いものです。アメンボやミズスマシでしょうか、水面をたくさんの水性生物が一緒になって動き回ってくれます。

ご近所の方が先生になって教えてくださり、無事終了。
けれど、先生の植えたところは整然と並んでいるのに対して、我々3人の植えたところは並びも乱れ、いまにも抜けてしまうのではないかと思われるようでした。

秋に収穫が出来るのでしょうか。
来年は餅米を植えて、お餅つきをしたいね、と収穫をみないうちから夢だけ膨らんでいます。

植え終わった田と張り切っている息子達です。







古代ローマ人も愛したマロウ

2012年05月24日 18時01分48秒 | 自然
庭の片隅でマロウが咲き始めました。丈夫な草なので踏みにじってもしまっても強い生命力で復活してきます。花は紫色がかった濃いローズ色とでもいうのでしょうか。

コモンマロウとかマローなどとも言われますが和名は薄紅葵と呼ばれるハーブ、薬用植物です。

旧約聖書によれば、飢饉の際の食物であったと記されているそうです。
実際マロウは古代ローマの人々にも大切にされ、食用、薬用に適するハーブ(香草、薬草、植物)として各々の庭に盛んに栽培されていたとあります。

この花のお茶、マローティーはきれいな青紫色で、レモンを入れると徐々にピンク色のかわっていくのだそうです。今年は試してみたいものです。