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アジアで最初の無輸血による骨髄移植が行われる - インド

2010-11-17 21:08:51 | 医療系
インドで、アジア初の無輸血による自己(自家)骨髄移植のニュースです。もっと一般的なのかと思いきや、世界中でアメリカとインドの2つの病院でしか出来ないんですね。輸血でなければ助からないケースがある一方で、無輸血手術が研究される分野は広がっているようです。関連記事2件紹介します。


■ The times of india 2010/11/17

バンガロール

宗教上の理由にしても、あるいは感染症を避けるという理由にしても、今日では無輸血での骨髄移植が可能になった。

バンガロールを拠点とするヘルスケア・グローバル・エンタープライズ(HCG)は、マントル細胞型の悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)を患っているアメリカ人の患者に対して、アジアで初めてとなる手術をこの度行なった。

60才になるカーティス・カーペンターはエホバの証人であるため、輸血を行なう事に消極的だった。彼はニューヨークで化学療法を受けていたが、HCGでカウンセリングを受けることに決めた。他に無輸血移植を出来るところが見つからなかったからである。

HCGの代表であるBSアジャイクマール博士によると、自己骨髄移植は一般的であったとしても、今回の手術で独特な点は、輸血無しで行なわれたということである。「我々の組織は、無輸血の化学療法や手術を専門とし始めている。そして今、移植へも乗り出し始めた。感染の心配は減少する」と彼は述べている。

-ドナー(提供者)無しでの手術

HCGの骨髄移植センター長であるラドヘシャール博士は、無輸血で手術を行なうことは多くの医療上のメリットを骨髄移植にもたらすと語った。以前は、骨髄に注射をするのに針が用いられたが、それは大変痛みの伴うことだった。今では血小板の数が5000を切らない限り輸血の必要はない。この手術の利点は、骨髄提供者を必要とせず、感染症が広がる可能性を下げ、費用を減らし、輸血によって感染する重大な病気の心配がなくなることだ。

幹細胞が骨髄内で再び活性化するのに15-20日かかり、この期間、患者は最大限の看護が必要とされる。

このセンター以外の場所では、患者はこの手の手術を受けるのに10万ドルかかる。しかし、ここHCGではその1/3の費用しかかからない。こうした医療費の安さも、インドがガンの治療場所として好まれる理由となる。

■ Pharmabiz.com 2010/11/17

ヘルスケア・グローバル・エンタープライズ(HCG)は南アジアで最大のガン治療センターであり、アジアで最初の無輸血による骨髄移植を成功させた。世界でも無輸血骨髄移植が出来る医療センターは、HCGとアメリカのペンシルバニアにある無輸血治療センターだけである。

カーティス・カーペンター(60才)はアメリカ人の患者であり、マントル細胞型の悪性リンパ腫(非ホジキンリンパ腫)と診断された。始めはニューヨークで化学療法を受けていたが、HCGにやって来ることにした。他に適切な治療を行なえるところがなかったからである。彼はまたエホバの証人でもあり輸血を拒否していた。

カーペンターの手術に当たって、HCGの会長であるアジャイクマール博士は、「自己骨髄移植が行なわれるようになってかなり経つが、カーペンターのリンパ腫の場合には、無輸血でそれを行なったことが特筆できる」と述べた。

ラドヘシャール博士は、これまで多くの骨髄移植を成功させており、25件以上の同様の手術を行なってきた。

彼によると、骨髄移植は集中的な医療行為であり、患者には大量の抗がん剤が処方され、自己の骨髄の幹細胞か、組織適合している同種造血幹細胞が必要となる。「我々は、患者がいかなる同種血液や血液製剤をも拒否するために不可能と思われていたことを成し遂げた。挑戦となったのは、ヘモグロビン、白血球と血小板の数値レベルを保つことだった。そのためにいくつもの増殖因子を用い、また遺伝子組換え活性化第VII因子(血液凝固因子製剤) を用いて出血の発生を抑えた」

HCGの医師たちは革命的な治療法を提供して来た。無輸血による自己骨髄移植は感情を持って語られた。「多くの西側からの患者は、複雑で深刻な病気の治療先としてインドにやってくるだろう」とカーペンターは述べた。



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