ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

野に放たれた性犯罪者 その1

2010-06-30 22:08:36 | その他の話題
 エホバの証人の性犯罪者が釈放される イギリス - 2007/8/24

3年ほど前のニュースです。ある奉仕の僕のエホバの証人が、会衆内で性的虐待を長年に渡って行っていましたが、裁判の結果、刑務所には送られず保護観察ということで事実上自由になりました。その判決は軽すぎるとして、大きな話題を呼んだようです。「その1」の今回はニュースの内容をさらっと扱いますが、サン誌はその後の彼も取材しており、なかなか興味深い記事が後に続きます。こう、ご期待。

■ The Sunday Times

会衆内での立場を利用して子供に性的虐待を行っていたエホバの証人が、昨日裁判所から晴れて自由の身となった。

ミッシェル・ポーターはイギリス・クレブドンの会衆で奉仕の僕として子供たちを預かる立場にあった。ブリストンの裁判所で彼は子供たちに対する24の不適切な行為を認めた。そのうちの一人、18ヶ月になる赤ちゃんは14年間に渡って虐待された。

裁判官のトムは、ポーターを刑務所に送るのではなく、3年間、観察保護に置かれながら矯正プログラムを受けるようにという命令を出した。

38才になるポーターは、18才以下の年齢の人と共に働くことが禁止されており、性的犯罪者として登録される。警察は、判決を不満として上告することを考えており、ポーターの姉のティナも、判決を批判している。

「弟は、自分の子供時代に受けた虐待が自分をそうさせてしまったのだと言いました。でもそんな事実はありません。裁判官は、彼のうそを鵜呑みにしてしまったのです」 彼女は続けた。「これでは被害者の正義はどこにもありません。彼には、法廷を出て行く権利なんてないんです」

彼女は、弟のことを「心を持っていない邪悪なモンスター」と表現した。

被害者の一人が警察に行くようにと半ば脅迫的に迫った時に、ポーターは逃げ道がないと悟った。彼は2000年にロンドンからクレブドンに引っ越しており、そのバーネットにあるミル・ヒルの王国会館で彼は長老になるものと思われていた。

労働党のドン・ノリスは、アメリカのメーガン法(地域社会に小児性犯罪者がどこにいるかを伝える)をイギリスにも導入するための活動をしており、彼は昨日の判決について、いかに裁判官の感覚がずれているか人々に気付かせることになった、と述べた。

ノリス氏は元児童保護官であり、「子供たちに重大な性犯罪を行った犯罪者を刑務所に行かせない事は、深い問題を巻き起こしている。この裁判官の決定は、性的犯罪が軽くみなされて、裁判官がいかに一般の人々の感覚と外れているかが、改めて明らかになった」と述べた。

「犯罪被害者トラスト」の創設者であるノーマン氏は、この判決を、犯罪の免許を与えたと、揶揄した。

ノーマン氏は、「もし我々が親を安心させ、小児愛者たちに強い抑止力の警告を出すとしたら、こうした犯罪者たちには実刑が与えられるべきであり、それは罰と予防の両側面を持つ」と語った。

「もし司法がこうした厳罰を与えないとしたら、彼らは小児愛者たちに、犯罪の免許証を発行しているようなものです」

エホバの証人の教団の厳しい道徳基準に従わない人は、会衆から放り出されるというリスクを負っている。それは「排斥」と呼ばれ、証人たちの中では最も厳しい処罰の形態である。

サモセットとエーボンの警察の報道官は、「私たちは、この男が自分の重大な犯罪の責任を負い、法の下に裁かれない限り、被害者にとって区切りが付くことはないと考えています」と述べた。

「上告があるかないかは今の段階ではなんとも言えません。これはCPSで論議されるべきことでしょう。多数の被害者がおり、彼らは何とか問題に区切りを付けたいと考えています」









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