山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

サミット前夜の、何の意味もなかった日米首脳会談

2016年05月25日 23時04分25秒 | Weblog
 サミット前夜(2016・5・25)、安倍首相とオバマ大統領の首脳会談がおこなわれた。沖縄の米軍属による女性殺害死体遺棄事件を中心におこなわれるとの予測報道がなされていたが、全く肩すかしだった。
 会談後におこなわれた記者会見で、安倍首相は沖縄の事件に多くの時間を使って記者発表をした。断固抗議した、国民感情をしっかりうけとめてほしいと求めたなど、明らかに日本国民向けのパフォーマンスだった。だが具体的な要求をつきつけてアメリカ側に迫ったということもなく、まして日米地位協定の改定を求めたなどということはこれっぽっちもなかった。沖縄に寄り添ってなどと歯の浮くような言葉ばかりだった。
 これに対してオバマ大統領の発言にはびっくり仰天だった。オバマ氏は8項目くらい取り上げて発言した。沖縄の事件については、哀悼の意を表する、捜査には協力するというだけだった。いいかげんにしろ、それだけかい。可哀想だね、という他人事発言だ。ここからは首脳会談でこの問題を形だけ取り上げたということが確認できる。事前交渉もおこなわれた上での今日の会談だったから、日本政府として、アメリカ側から何の回答も引き出していないことが明らかになった。こんな事件が起きても辺野古新基地建設はあくまで推進、選挙への影響だけが心配というみえみえの対応。だからオバマ氏の冷たい態度となって結果した。
 オバマ氏は、沖縄の事件、サミット、世界経済、北朝鮮、自由航行、広島、日米同盟などにくわえ、頑張っている米兵に感謝などとあきらかにおかしな発言まであった。オバマ氏の記者発表は安倍・オバマ会談の真実を表しているのだろう。
 何の意味もない、とんでもない日米首脳会談だった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 翁長知事のオバマ大統領との... | トップ | 単なる政治パフォーマンスの... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事